日本産・培養可能のカビ類約2 000種を中心に、形態・生態・生理・分布・遺伝・生化学等の基礎データ、さらには応用各分野の膨大な情報を総合し、それぞれの近縁種・基礎文献も記載した。200頁におよぶ総論は、これまで知られることの少なかった生態を中心に菌類に関する定本とすることをめざし、巻末の研究法・用語解説等とともに関係各領域の要望に応えた。上巻には変形菌・鞭毛菌・接合菌・子のう菌を、下巻には不完全菌ほかを収める。
1 総論
1.菌類とは
2.形態、器官
3.ライフサイクル
4.生態
5.代謝成分の生化学
6.植物病害
7.医真菌
8.菌類による劣化と環境汚染
9.カビ菌とキノコ毒
10.菌類の利用
2 各論
1.変形菌門MYXOMYCOTA
1.アクラシス綱Acrasiomycetes
2.変形菌綱Myxomycetes
3.ネコブカビ綱Plasmodiophoromycetes
2.真菌(植物)門EUMYCOTA
1.鞭毛菌亜門MASTIGOMYCOTINA
2.接合菌亜門ZYGOMYCOTINA
3.子のう菌亜門ASCOMYCOTINA