新版 臨床免疫学 第2版

著者・編者
発行
サイズ
B5判
ページ数
321
ISBN
978-4-06-139825-2
価格
5,940 (税込)
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新版 臨床免疫学 第2版

内容紹介

免疫学の基礎がしっかり学べて,検査医療に役立つ好評テキストの改訂版。

 本書は8年前に刊行された「新版臨床免疫学」をさらに改訂したものである。この8年間の間の免疫学の進歩は目覚ましく、それに対応して本書も新しくすることとなった。この間に、制御性T細胞(Treg)、Th17細胞などの新たな細胞サブセット、自然免疫を構成するToll-like receptor(Toll様受容体)などの新規分子群、IL-17を始めとする新規サイトカインなどが次々と明らかにされてきた。また、関節リウマチではサイトカインの阻害薬の劇的な有効性がクローズアップされる一方で、感染症を始めとする副作用の出現も問題となっている。このように、免疫学は基礎及び臨床の分野ともすさまじい勢いで進歩が進んでいるが、これらの新しい概念を理解することなしには先に進めない。
 このような流れの中で、本書は臨床検査技師になる人々を主たる対象として企画されたものである。しかし、平易に書かれているために、医学、薬学、生物学を志す人々にとっても抵抗なく読めるはずである。本は、総論、各論、実習編の3部からなっているが、必ずしも頭からずっと読み通す必要はない。おもしろそうなところを拾い読みしていただいても構わない。
 本文は、内用をよりわかりやすくするために、二色刷りとした。図のシンボルもできるだけ統一をして、読者の理解を容易にするような工夫をした。また、今回は各章の終わりに、臨床検査技師の国家試験問題の形式で設問を置いた。当該の章の理解が十分であるかどうかを確認するためである。問題にチャレンジし、その解説を読むことで、読者の理解がより深まるであろう。
 このように、本書は「むずかしい」とされる免疫学を「わかりやすく」書いた本である。特に免疫学の中でも臨床免疫学に重点を置いている。本書を読むことによって、臨床検査技師を目指す方々のみならず、一般の方にも臨床免疫学の醍醐味を少しでも理解していただければ幸いである。
(改訂にあたってより)

【執筆者一覧】浅川英男/東隆親/磯部光章/井上茂樹/大戸斉/岡村和彦/小野川傑/小幡文弥/烏山一/窪田哲朗/小松博義/笹原武志/佐藤孝三郎/中川武正/畑中道代/藤田禎三/松下祥/宮坂信之/森尾友宏/山田俊幸/山本恵申/雪竹潤