電磁相互作用・弱い相互作用・強い相互作用を統一的に記述するゲージ理論は、今世紀最大の物理学上の収獲といわれる。難解なこの理論の内容と取扱い方を現実的に整理し、非専門家にも容易に理解できるよう手ほどきした初のテキストが本書である。第2版では新たに必要最小限の「場の理論」が加わり、新しい実験事実を盛りこんだ。第1版よりも、ゲージ理論を強く主張したものになっている。問題略解付き。1巻はQED、2巻はQCDを収める。
第3部 非可変ゲージ理論とQCD
8.非可変ゲージ理論
9.量子色力学入門
第4部 未完成の理論′弱い相互作用の現象論
10.弱い相互作用
11.ハドロンの弱いカレントと中性カレント
12.弱い相互作用の現象論に伴う難点
第5部 電弱相互作用の理論
13.隠れたゲージ不変性、U(1)対称性の場合
14.Glashow-Salam-Weingergの電弱相互作用のゲージ理論
第6部 枝線図形を超えて
15.4つの話題
付録
D.Dirac代数と対角和の諸定理
F.QED, QCD, GSW理論の枝図形に対するFeynmanの規則