Mathematicaでみる数理物理入門 (2)
- タイトル読み
- マザマティカデミルスウリブツリニュウモン
- 著者ほか
- 阿部寛・著
- 著者ほか読み
- アベユタカ
- 発行
- 1995/04/10
- サイズ
- B5判
- ページ数
- 182
- ISBN
- 978-4-06-153216-8
- 定価
- 4,165円(税込)
- 在庫
- 在庫無し
内容紹介
短いプログラミングで物理の概念を解説。物理のより基本的な原理の理解を助けるために、数式のビジュアル化やパラメータによる解の変化のシュミレーションをとり入れた。第1巻は量子論、統計力学が中心。
目次
1 波と粒子の二重性と波動力学の誕生
1.ミクロな世界における粒子のふるまい
2.波の回折現象と電磁波
3.粒子のようにふるまう波
4.De Broglieの仮説とSchrodingerの波動方程式
5.高エネルギー陽子の散乱とDe Brogile波
6.定在波はとびとびのエネルギー固有値をもつ
7.粒子に伴う波の振幅の物理的な意味と確率振幅
2 量子力学における状態ベクトルと演算子
1.量子力学系の状態―braとketベクトル
2.エルミート演算子と固有値問題
3.表現形式の変換
4.物理測定と期待値
3 座標表示と波動方程式
1.量子条件と不確定性原理
2.演算子の座標表示
3.量子力学的な運動方程式とSchrodingerの波動方程式
4.簡単な量子系―1次元のポテンシャルに閉じ込めれた粒子
4 量子論によく使われる微分方程式の特殊関数
1.線形2次微分方程式の級数展開による解法
2.エルミート方程式
3.Legendre方程式とLegendre多項式
4.随伴Leguerre多項式
5 定常波動関数のいろいな数値計算法
1.1次元の調和振動子
2.再び1次元のポテンシャル障壁の問題をとりあげる
3.一般的ポテンシャルをセグメント分割して解を求める方法
4.二重障壁における共鳴トンネル効果
6 束縛された量子状態―水素原子と3次元調和振動子―
1.水素原子の波動関数
2.調和振動子
7 摂動論
1.時間に依存しない摂動
2.摂動論の例題
3.Schrodinger描像における量子状態の時間発展
4.時間に依存する摂動と遷移確率
5.幅射の半古典論
8 粒子の散乱
1.微分散乱断面積と散乱断面積
2.散乱方程式の解法
3.部分波展開の応用
4.Green関数の散乱問題への応用
9 角運動量の行列表示および電子のスピン
1.角運動量の生成・消滅演算子
2.角運動量の行列表示
3.スピン角運動量
4.スピン軌道相互作用
10 格子振動と電子-格子相互作用
1.格子振動
2.電子と格子振動の相互作用
11 量子場の理論
1.物質波の量子化
2.数表示(第二量子化)について
3.Fermi粒子系の数表示
4.電磁場の量子化
5.物質と電磁場の相互作用