明解量子宇宙論入門
- タイトル読み
- メイカイリョウシウチュウロンニュウモン
- 著者ほか
- 吉田伸夫・著
- 著者ほか読み
- ヨシダノブオ
- 発行
- 2013/03/30
- サイズ
- A5
- ページ数
- 272
- ISBN
- 978-4-06-153285-4
- 定価
- 4,180円(税込)
- 在庫
- 在庫あり
書籍を購入する
内容紹介
基礎から最先端がわかる!
最新理論が描きだす壮大な宇宙像を,最低限の予備知識で理解する一冊.
最新の量子宇宙論が描く,驚異の宇宙像!
宇宙の始まりのビッグバンは,どのようにして起きたのか?
遠い未来,宇宙は終わりを迎えるのか?
われわれの宇宙ではない"並行宇宙"は実在するのか?
従来の一般的な解説書では飽き足りない読者のために,
学部学生程度の物理学から出発し,専門書とのギャップを埋めることを図った.
目次
第I部 相対論と量子論
第1章 一般相対論に基づく宇宙モデル
1-1節 一般相対論の基礎
1-2節 空間はどんな"形"をしているか?
1-3節 時間とともに変化する宇宙
1-4節 観測データとの比較
第2章 場の量子論的な振舞い
2-1節 素粒子を生み出す場
2-2節 場の古典論
2-3節 粒子の量子論
2-4節 場の量子論
2-5節 場のエネルギー
2-6節 標準模型と暗黒物質
第II部 加速膨張する宇宙
第3章 インフレーションのメカニズム
3-1節 標準モデルの問題点
3-2節 インフレーションによる説明
3-3節 圧力項を含むアインシュタイン方程式
3-4節 スカラー場のエネルギー運動量テンソル
3-5節 初期のインフレーション理論とその改訂
3-6節 インフレーション理論の展開
第4章 暗黒エネルギーとは何か
4-1節 保存則と対称性
4-2節 粒子の運動とネーターの定理
4-3節 スカラー場とネーターの定理
4-4節 一般相対論とエネルギー運動量テンソル
4-5節 さまざまな暗黒エネルギー
第5章 インフレーションを検証する
5-1節 インフレーション理論の現状
5-2節 質量分布の揺らぎとスケール不変性
5-3節 インフレーションがもたらす密度揺らぎ
5-4節 各種のインフレーション
5-5節 第2の加速膨張の発見
第III部 宇宙の始まり
第6章 原初的原子からの誕生
6-1節 原初的原子のアイデア
6-2節 ポテンシャル障壁とトンネル効果
6-3節 宇宙の波動関数
6-4節 ホイーラー‐ドウィット方程式
6-5節 時間はどこに消えたのか?
6-6節 無からの創造
第7章 振動する宇宙
7-1節 振動宇宙のアイデア
7-2節 ブラックホールと事象の地平面
7-3節 ペンローズの特異点定理
7-4節 宇宙論における特異点定理
7-5節 特異点を回避するには
7-6節 ループ量子重力理論
7-7節 力学的単体分割理論
第8章 永遠に生み出される宇宙
8-1節 定常的な宇宙
8-2節 カオス的インフレーション
8-3節 超ひも理論の宇宙
8-4節 エキピロティック宇宙論
第IV部 並行宇宙
第9章 物理定数の異なる宇宙
9-1節 ユニバースとマルチバース
9-2節 物理定数の種類
9-3節 スカラー場の凝縮の効果
9-4節 空間反転および粒子‐反粒子の対称性の破れ
9-5節 ゲージ対称性の破れとヒッグス機構
9-6節 標準模型における対称性
9-7節 地平線の向こう側
第10章 マルチバースと人間原理
10-1節 人間原理の考え方
10-2節 標準模型の物理定数
10-3節 宇宙定数問題
第11章 多世界解釈
11-1節 多世界解釈と量子論的な干渉
11-2節 二重スリット実験のデコヒーレンス
11-3節 解釈問題と量子宇宙