完全独習電磁気学 古典電磁気学の形成から量子電磁気学まで
- タイトル読み
- カンゼンドクシュウデンジキガク コテンデンジキガクノケイセイカラリョウシデンジキガクマデ
- 著者ほか
- 林光男・著
- 著者ほか読み
- ハヤシミツオ
内容紹介
電磁気学は美しい体系である.
4つの基本方程式から,電気・磁気のおりなす多様な現象を導き,
量子電磁気学(QED)に至るまでの物理学のすべてを一冊で縦貫する.
物理学の真髄を初歩から学ぶ独習書.
〈本書「序言」より〉
電磁気学も本書のように時間のスパンを広げて通観すると,19世紀の遺物どころではなく生き生きと息づいている学問領域であり,現代科学技術の基礎にもなっていることが一望に見える.古典論的側面も量子的側面もともに生きて働いて,現代社会の縁の下の力持ちのような役割を果たしているのである.是非,親しみをもって接し,自然の法則の多様さと,美しさ,そして有用さを体験していただきたい.物理学を学んでいる人たちだけでなく,一般の人たちにも,まずは歴史小説でも読むように読み流して,この世界の豊かさに触れてほしいと思うのである.
目次
■第I部 電磁気学の基本概念とマクスウェル方程式■
第1章 電磁気学の形成小史
第2章 電磁気学の実験的基礎と基本概念
第3章 マクスウェル‐ローレンツの電磁場理論の諸原理
第4章 静電磁気学
第5章 電流と磁場
第6章 電磁誘導の法則
第7章 電磁波の原理と工学的応用
第8章 原子構造の古典論と電磁波
■第II部 電磁気学と物質■
第9章 導体の性質
第10章 誘電体と電場
第11章 電磁波と物質の光学的性質
第12章 磁性体と磁場
■第III部 電磁気学の特殊相対論的共変形式と電磁気学のラグランジアン形式■
第13章 電磁気学の相対論的定式と電磁放射
第14章 電磁場理論のラグランジアン形式
■第IV部 量子電磁気学入門■
第15章 相対論的場の量子論
第16章 自発的対称性の破れとヒッグス機構