工業的に広く扱われているコロイドは、最近になって先端材料分野での応用がめざましい。本書では超薄膜、磁性材料、セラミックス焼結材料、人工血液材料など多岐にわたる最新の話題にふれた。
1 コロイド分散系の調製と物性
1.分散系の程度と生成法概論
2.単分散コロイド粒子の生成
3.超微粒子
4.高分子ミクロスフェアーの生成
5.複合微粒子の生成
6.分子集合体としてのコロイド系
2 表面間力とコロイドの安定性
1.コロイド粒子の帯電と分散・凝集
2.ヘテロ凝集
3.界面活性剤の分散・凝集作用
4.高分子の吸着と分散・凝集作用
5.非水分散系の安定性
6.表面間力の直接測定
3 実験手法
1.実験法概論
2.界面動電現象
3.レオロジー測定
4.静的および動的光散乱法
5.SAXS、EXAFS――X線を利用する方法
4 応用
1.応用概論
2.浮遊選鉱
3.磁性流体
4.エマルション製品
5.バイオコロイド:その界面電気化学的研究
6.エネルギー関連製品