入門 化学統計熱力学分子集団設計へのアプローチ
- タイトル読み
- ニュウモンカガクトウケイネツリキガク ブンシシュウダンセッケイヘノアプローチ
- 著者ほか
- 小島和夫・著
- 著者ほか読み
- コジマカズオ
- 発行
- 1990/10/20
- サイズ
- A5判
- ページ数
- 206
- ISBN
- 978-4-06-153329-5
- 定価
- 3,418円(税込)
- 在庫
- 在庫無し
内容紹介
式の展開を目で追うだけでわかる入門書。分子集団設計の主要な手法である統計熱力学を、具体的な計算を数多く手がけることで実感をもって理解できるよう配慮したわかりやすい入門書。
目次
1 序章――統計熱力学の組み立て方
2 マクロの見方とミクロの見方―混合過程のエントロピーを例として
1.マクロの見方にによるエントロピーの計算
2.混合過程のミクロな見方
3.粒子の配分の仕方の求め方――微視的状態の数
4.混合過程の配置の数の計算
5.ボルツマンの原理
6.エントロピーと確率
7.平衡状態とその配置――最大配置
3 集合――統計集団としての分子集合体
1.分子集団の平均的挙動
2.集合とその種類
4 分配関数――ミクロとマクロの橋渡しをする関数
1.カノニカル集合の分配関数――カノニカル分配関数Q
2.内部エネルギーのカノニカル分配関数による表現式
3.熱力学関数のカノニカル分配関数による表現式
4.独立した粒子系のQの求め方――分子分配関数qの導入
5.分配関数のグラフ表現
6.熱力学の法則の統計熱力学による表現
7.ボルツマンの分布則
5 分配関数の計算――並進、回転、振動および電子運動の寄与
1.並進運動の寄与
2.回転運動の寄与
3.振動運動の寄与
4.電子運動の寄与――電子の分配関数
5.分配関数の計算式のまとめ
6 結晶固体
1.固体の定容熱容量についてのアインシュタインの式
2.固体の定容熱容量についてのデバイの式
7 理想気体
1.理想気体の内部エネルギーと熱容量
2.理想気体のエントロピー
3.理想気体のヘルムホルツエネルギー
4.理想気体の状態方程式
5.理想気体のギブスエネルギー
8 理想気体混合物
1.理想気体混合物の分配関数
2.理想気体混合物の状態方程式
3.理想気体混合物のギブスエネルギー
4.理想気体混合物のエントロピー
5.理想気体混合物の熱力学的特徴
9 化学ポテンシャル
1.化学ポテンシャルの定義
2.理想気体混合物の化学ポテンシャル
3.化学ポテンシャルの標準化学ポテンシャルを用いた表現式
10 化学平衡 理想気体系
1.化学平衡の基準
2.平衡定数の求め方
3.平衡分圧,平衡組成の求め方
4.平衡定数の分子の情報に基づく解釈
問題