生命科学と材料科学への応用を含む教科書。理工系、生物・薬学系の学生にこれからの錯体化学の進むべき将来を展望した教科書。学部2~3年生向き。境界領域へ大きく発展しつつある錯体化学を平易に解説。
1 現代の錯体化学
1.新しい展開
2.ウェルナーの配位説と実験
3.周期表と錯体
4.錯体の多様性
2 錯体と結合の構造・物性
1.構造
2.結合理論
3.スペクトルと磁性
3 錯体の構造決定
1.X線回折
2.磁気共鳴
3.その他(XAFS、CV)
4 溶液中の錯体
1.置換活性・不活性
2.安定度
3.立体選択性
4.分離・精製
5 錯体の反応性
1.置換反応
2.酸化還元反応
3.酸化的付加と還元的脱離
4.配位子の反応
5.触媒反応
6 21世紀の錯体化学
1.生理活性金属錯体
2.金属酵素
3.錯体が作る21世紀の材料
4.錯体がコントロールする21世紀の化学
5.錯体設計のための21世紀の計算機