水産海洋学入門 海洋生物資源の持続的利用

水産海洋学会・編

水産海洋学入門 海洋生物資源の持続的利用

発行
2014/03/25
サイズ
A5判
ページ数
319
ISBN
978-4-06-153738-5
定価
4,290円(税込)
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書籍在庫無し

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内容紹介

水産海洋学の基礎から、最新の知見、さらにはこれからの発展まで、学問の全体像をまとめた。豊富なフルカラー図版と平易な解説を心がけ、初学者の導入書としても最適。生態学や海洋学はもちろん、気象学や社会経済分野まで巻き込んでいままさに発展しつつある学問の、息づかいと魅力が余すところなく伝わる一冊。

目次

第1部 魚群と漁場の探索-水産海洋学の始まり
第1章 海洋の生物生産と漁場形成の機構 魚は潮目に集まる
1.1 水産海洋学の始まり
1.2 海洋の生物生産
1.3 海洋生物の回遊
1.4 漁場形成
第2章 海洋と海洋生物資源のモニタリング
2.1 水産海洋研究におけるモニタリングの役割
2.2 漁場環境のモニタリング
2.3 卵稚仔,プランクトンのモニタリング
2.4 水産資源のモニタリング
2.5 水産海洋モニタリングのこれから
第3章 漁況・海況の予測
3.1 海況予測の理論と実際
3.2 漁況予測の理論と実際
3.3 急潮:その発生気候,予報,対策
3.4 漁況・海況予測のこれから
第2部 海洋と海洋生物資源の変動-水産海洋学の今
第4章 気候と海洋の変動
4.1 黒潮とマイワシの変動
4.2 親潮・亜寒帯海域とサケ・マス類
4.3 東シナ海とマアジ資源
4.4 日本海と漁業資源
4.5 黒潮親潮以降域における渦構造と生態系
第5章 海洋生物資源の変動と保全
5.1 資源の自然変動と保全
5.2 親魚の量的・質的変動
5.3 産卵活動の時空間変動
5.4 初期生残と加入量変動
第6章 気候変動と海洋生物資源
6.1 気候変動と生物資源変動
6.2 海洋低次生物生産への気候変動への影響
6.3 沿岸生態系への気候変動の影響
6.4 海洋酸性化
6.5 水産資源および水産業への影響予測
第3部 海洋生態系と人間活動の調和-これからの水産海洋学
第7章 陸域‐海域の物質循環と漁場環境の保全
7.1 沿岸域の複合生態系
7.2 里海創生
7.3 流域圏管理
7.4 貧酸素現象と青潮
第8章 外来生物の侵入と有害生物の大量発生
8.1 外来生物の侵入
8.2 有害生物の大発生
8.3 赤潮
第9章 海洋と災害
9.1 漁業と海洋の統合的管理
9.2 知床世界自然遺産海域の保全:統合的管理の事例
9.3 東日本大震災が海洋生態系や水産業に及ぼした影響
9.4 世界と日本の漁業政策と海洋環境政策

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