OpenCVによる画像処理入門

小枝正直/上田悦子/中村恭之・著

OpenCVによる画像処理入門

発行
2014/07/25
サイズ
B5変判
ページ数
236
ISBN
978-4-06-153822-1
定価
3,080円(税込)
在庫
在庫なし

内容紹介

OpenCVで画像処理の基本が身につく! 口絵カラーページも充実!

・理論と実践のバランスがよく、「はじめの一歩」に最適!
・プログラムが多数掲載されているから、いますぐできる!
・3言語(C言語、C++、Python)に対応!

本書は,理数科高校生,工業高等専門学校生,大学学部低回生などを主な対象として,基本的かつ汎用性の高い画像処理アルゴリズムを選定して解説した.また初学者が独学でも学べるように,開発環境の構築方法やカメラのセットアップなどの詳細な手順も載せている.
本書ではまず,画像処理アルゴリズムについて解説し,内部処理をしっかり理解する.その後,各種プログラミング言語(擬似言語,C言語)での実装例を並べて表記した.さらに,OpenCVの関数を用いたプログラミング(Python,C++言語)も併記し,OpenCVの利用方法を説明している.新しい表記方法(OpenCV2系)の書式に完全に統一し,初学者の混乱を解消した.
本書が,画像処理とOpenCVを学ぶ人たちのよりよい入門書となり,画像処理の楽しさや可能性を少しでも感じていただけることを切に願う.
("まえがき"より抜粋)

目次

第1章 画像処理とOpenCV
 1.1 身近にあるカメラと画像処理
 1.2 ヒトの感覚器官
 1.3 ヒトの視覚
 1.4 画像処理とコンピュータビジョン
 1.5 OpenCV

第2章 画像入力
 2.1 静止画・動画の入力
 2.2 デジタルカメラ
 2.3 イメージスキャナ
 2.4 RGB-Dカメラ
 2.5 画像のさまざまな形式
 2.6 コンピュータへの画像の入力方法

第3章 デジタル画像と配列
 3.1 画像のデジタル化
 3.2 デジタル画像の座標系
 3.3 画像フォーマット:PGM形式,PPM形式
 3.4 デジタル画像と配列
 3.5 OpenCVでの画像の扱い
 3.6 C++言語におけるOpenCVひな形プログラム
 3.7 PythonにおけるOpenCVひな形プログラム

第4章 カラー画像とグレースケール画像
 4.1 さまざまな形式の画像
 4.2 さまざまなbit深度の画像
 4.3 さまざまな色空間
 4.4 色空間の変換
 4.5 RGB,色相,彩度を用いたさまざまな処理

第5章 幾何学変換
 5.1 線形変換
 5.2 画像の再標本化と補間
 5.3 同次座標の導入
 5.4 アフィン変換と透視変換


第6章 濃淡変換
 6.1 濃淡画像
 6.2 ヒストグラムを用いた濃淡変換
 6.3 トーンカーブによる濃淡変換
 6.4 擬似濃淡変換


第7章 フィルタ処理
 7.1 空間フィルタ処理
 7.2 平滑化フィルタ処理
 7.3 エッジ検出フィルタ処理
 7.4 鮮鋭化フィルタ処理

第8章 二値画像処理
 8.1 二値化処理
 8.2 閾値処理による二値化
 8.3 マスク処理
 8.4 膨張・収縮処理
 8.5 オープニング・クロージングによるノイズ除去
 8.6 形状特徴パラメータ
 8.7 ラベリング処理

第9章 複数画像の利用
 9.1 画像間演算
 9.2 マスク合成
 9.3 背景差分
 9.4 フレーム間差分

付録A OpenCVのインストール
付録B OpenCVモジュール概説
付録C Xtionの利用
付録D 擬似言語