母親も手を焼いた「はみ出し少年」が、感性のおもむくままにたどった落ちこぼれの半生の末、ついに世界的数学者になるまでの感動物語。 「ほら吹き男爵」のような大志をもち続け、あらゆる屈辱をバネにして生きてきて、平凡から脱出できただけです。もしそうしなかったら、本当の落ちこぼれになっていたと思います。――(秋山仁が寄せる序文より)