暴走する脳脳の進化が止まらない!
- タイトル読み
- ボウソウスルノウ ノウノシンカガトマラナイ
- 著者ほか
- C.Wills・著 近藤修・訳
- 著者ほか読み
- ウィルズ/コンドウオサム
- 発行
- 1997/10/30
- サイズ
- 四六判
- ページ数
- 422
- ISBN
- 978-4-06-154240-2
- 定価
- 2,860円(税込)
- 在庫
- 在庫無し
内容紹介
衝撃の大脳進化論。
お産は大変――それは人間の脳が、母体の産道を通過するのが困難なくらい巨大化しているからである。なぜ脳は、そんな急進化を続けなくてはいけないのか?脳の未来を予見する書。
『暴走する脳』の視野の広さ、着想の非凡さには、頭を痛打される思いである。ウィルズは、進化の最高到達点にして最大の謎である人間の脳に、深い遺伝学的洞察を加えた結果、驚くべき統合に成功している。優美にして明快な記述は天分なくしては不可能のものであり、それが本書をして、90年代の書籍の里程標の1つ、また21世紀をのぞき見る予言の書としているのである。――フィリップ・トバイアス(ウィトワーテルスラント医科大学教授)
ここまで来ている暴走的進化。
出生後の人間の脳は、劇的変貌をとげる。産道の大きさという制約から解放された脳は爆発的に大きさを増し、1年で3倍、やがて4倍になる。もしも人間の母親の産道がもう少し狭く、あるいは赤ん坊の頭がもうちょっとでも大きかったら、出産はもはや不可能に近い。脳の暴走的進化は、そんなところにまで来ているのである。(本文より)