絵でわかる樹木の知識

内容紹介

目次

第1章　草と木の違い　　
第2章　樹木の生理と構造　　
　　　　1．重力屈性・光屈性・水分屈性　　
　　　　2．通導と貯蔵　　
　　　　3．分枝性　　
　　　　4．頂芽優勢　　
　　　　5．茎と根の違い　　
　　　　6．葉からの蒸散と樹冠による集水　　
　　　　7．葉の構造　　
　　　　8．外樹皮　　
　　　　9．潜伏芽　　
　　　　10．根系　　
第3章　樹形の意味　　　　
　　　　1．熱帯の樹形と極北の樹形　　
　　　　2．樹冠のはたらき　　
　　　　3．樹幹や大枝の形と働き　　
　　　　4．枝と叉の構造　　
　　　　5．叉の入り皮　　
　　　　6．内側に湾曲する部分の横皺　　
　　　　7．根張りの形　　
第4章　材と年輪　　
　　　　1．年輪　　
　　　　2．年輪内の導管配列　　
第5章　樹木の生態　　
　　　　1．樹木の天然生育地と生育適地　　
　　　　2．樹木の耐寒性　　
　　　　3．針葉樹の耐凍性　　
　　　　4．シカの食害とシロップ採取　　
　　　　5．照葉樹と照葉樹林　　
　　　　6．クロマツやアカマツはなぜ胴吹き枝が出ないのか　　
　　　　7．篩管からの樹液の漏出　　
　　　　8．カシワやクヌギの葉はなぜ落葉しないのか　　
　　　　9．根上がりの木と倒木更新　　
　　　　10．ヤナギはなぜ沼地でも生えるのか　　
　　　　11．ガジュマルの気根と成長　　
　　　　12．ケヤキの葉の矮小化と開花結実　　
　　　　13．ケヤキの遅い開葉　　
　　　　14．葉柄の秘密　　
　　　　15．秋伸び現象と冬でも緑を保つ落葉性街路樹　　
　　　　16．蔓の戦略　　
　　　　17．菌根のはたらき　　
第6章　環境と樹木　　
　　　　1．環境と樹形　　
　　　　2．あて材の形成　　
第7章　幹や大枝の力学的適応　　
　　　　1．断面に生じる応力の均等化と偏り　　
　　　　2．幹断面の凹凸　　
　　　　3．幹や大枝の力学的欠陥に対する形態的適応　　
　　　　4．捩れと螺旋木理　　
　　　　5．物体を呑み込む樹木　　
　　　　6．接触と癒合　　
　　　　7．絞め殺しの根　　
　　　　8．薪炭林の木の根元の肥大　　
第8章　樹木の防御反応　　
　　　　1．病害や虫害に対する防御反応　　
　　　　2．キリンとアカシアの関係　　
　　　　3．正常樹脂道と傷害樹脂道　　
　　　　4．傷害周皮　　
　　　　5．枝の防御層　　
　　　　6．幹の防御層　　
　　　　7．胴枯れ症状　　
　　　　8．樹皮が欠落した部分での材の柔細胞による新たな樹皮形成　　
　　　　9．樹皮が一周して欠落しているのに生き続ける木　　
　　　　10．てんぐ巣と瘤　　
　　　　11．根元の入り皮とベッコウタケの子実体　　
　　　　12．街路樹はなぜ道路側に倒れるのか　　
　　　　13．クスノキの小枝折れによる保身　　
　　　　14．ケヤキの自己剪定　　
　　　　15．アリは樹木にとって害か益か　　
第9章　衰退・枯損と管理　　
　　　　1．梢端枯れ　　
　　　　2．樹木が乾燥枯死する条件　
　　　　3．街路樹のケヤキの双幹とクスノキの株立ち　
　　　　4．強剪定による根系への影響　　
　　　　5．枝先の拳状の瘤
　　　　6．胴吹き枝を残すと梢端が枯れるか　　
　　　　7．樹木の防御機構を生かした剪定方法　　
　　　　8．根回し　　
　　　　9．接ぎ木の台勝ちと台負け　
　　　　10．門かぶりの松と見越しの松　　
　　　　11．ワイヤーブレースと鉄棒貫入　
第10章　タケとシュロ　　
　　　　1．タケの成長　　
　　　　2．タケの移植と駆除　　
　　　　3．シュロの成長と茎の太さの変化　　

樹木の豆知識　
1．あて材　
2．雲霧林　
3．樹木の成長　
4．樹液の種類　
5．樹高と幹の直径の比　
6．シュート　
7．放射組織　
8．一斉天然下種更新　
9．黒心　
10．木材の硬さと強さ　
11．木理　　　
12．木部液の上昇と篩部液の下降　
13．てんぐ巣病　
14．植物ホルモンの種類　
15．オーキシンとサイトカイニン　
16．樹皮での光合成　
17．種子散布　　　
18．自然に見られる力学的安定性