解剖生理学 人体の構造と機能 第2版
- タイトル読み
- カイボウセイリガクジンタイノコウゾウトキノウダイニハン
- 著者ほか
- 河田光博/三木健寿・編
- 著者ほか読み
- カワタミツヒロ/ミキケンジュ
- シリーズ:
- 栄養科学シリーズNEXTシリーズ
- 発行
- 2007/12/20
- サイズ
- B5判
- ページ数
- 182
- ISBN
- 978-4-06-155343-9
- 定価
- 2,860円(税込)
- 在庫
- 在庫なし
内容紹介
わかりやすい図版と簡潔明瞭な文章でまとめた定番教科書.介護やリハビリの現場で必須の感覚器や運動器を追加・充実させて改訂.栄養学の講義と並行して理解しやすいように項目の配置を再構成した.
【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 【編者】 河田光博/三木健寿 【執筆者】上田秀一/遠藤豊/小澤一史/彼末一之/椛秀人/河田光博/坂本浩隆/紫藤治/千田隆夫/高野康夫/中島昭/能勢博/福本哲夫/三木健寿/村松陽治/森千里/森田規之/由利和也
目次
1 人の体の構成原理とダイナミクス
1 1 細胞から個体へ:形(構造)の意味するところは?
1 2 細胞から個体へ:働き(機能)はどのように変わるか?
1 3 構造と機能のつながり
1 4 さまざまなシステムが協調して体をつくる
2 遺伝子と細胞・組織
2 1 細胞とゲノム
A. 細胞は細胞膜,細胞質と核から構成される
B. ゲノムはヒトの設計図
2 2 組織
A. 上皮組織は表面,内腔をおおう
B. 結合・支持組織は3種類ある
C. 筋組織は筋線維の集まり
D. 神経組織はニューロンとグリアでできている
3 消化器系
3 1 消化器系の構造
A. 口腔:歯と舌と唾液腺がある
B. 咽頭:消化器系と呼吸器系の両方の通路
C. 食道:咽頭と胃を連結する管
D. 胃:腺と筋層の壁でできる
E. 小腸:十二指腸,空腸,回腸に分けられ,絨毛が発達
F. 大腸:径が太く盲腸,結腸,直腸に区別される
G. 肝臓:放射状に配列する肝細胞が肝小葉をつくる
H. 胆嚢:胆汁を蓄える袋
I. 膵臓:十二指腸へ膵液を分泌する外分泌腺
3 2 消化吸収のしくみ
A. 口腔は消化の始まり
B. 胃は小腸への待合室
C. 小腸は消化吸収の主役
D. 大腸は便をつくる
E. 肝臓の多様な働き
4 呼吸器系
4 1 呼吸器系の構造
A. 気道:肺までの空気の通路
B. 肺:6億個の肺胞からなり,ガス交換の場を提供する
4 2 呼吸のしくみ
A. 呼吸とエネルギー
B. 呼吸のダイナミクス:肺にはなぜ空気が入ってくるのか
C. 肺機能の測定
D. 肺胞換気と死腔
E. 体内のガス組成
F. 血液による酸素運搬
G. 血液による二酸化炭素の運搬
H. 呼吸調節:呼吸中枢
5 循環系
5 1 心臓・血管の構造
A. 心臓:縦隔内に位置し,心房と心室からなる
B. 血管:動脈 毛細血管 静脈の閉鎖回路
5 2 循環のしくみ
A. 循環系は心臓と血管でできている
B. 心臓の働き
C. 場所によって異なる働きをもつ血管
D. 動脈圧はどのようなしくみで調節されているか?
6 血液と体液
6 1 体液区分と組成
6 2 血液の成分とその働き
A. 血液の組成
B. 血漿の組成
C. 血液細胞
6 3 血液型
A. ABO式血液型
B. Rh式血液型
C. 交叉適合試験
6 4 酸塩基平衡
A. 化学的調節
B. 呼吸による酸塩基平衡
C. 腎臓による酸塩基平衡
6 5 水の代謝と浸透圧の調節
A. 水分バランス
B. 浸透圧調節
C. ナトリウム代謝と体液量調節
7 泌尿器系と腎機能
7 1 泌尿器系の構造
A. 腎臓:200万個のネフロンによって原尿がつくられる
B. 尿管:腎臓と膀胱をつなぐ管
C. 膀胱:平滑筋でできた骨盤腔内臓器
D. 尿道:男性は長く女性は短い
7 2 尿と腎機能のしくみ
A. 腎臓は体液をきれいに保つ
B. ネフロンは尿をつくる基本ユニット
C. 腎臓は体の水と電解質の量を調節する主役である
D. 排尿のしくみ
8 生殖と発生
8 1 生殖器の構造
A. 男性生殖器系:精子をつくる精巣と精液をつくる器官群
B. 女性生殖器系:卵子をつくる卵巣と卵子を運び受精卵を育てる器官群
8 2 発生のしくみ
A. 受精と着床:卵管で受精が起こり受精卵は子宮へ運ばれる
B. 受精卵:胚子をつくる部分と胎盤の一部(絨毛膜)
C. 胚子・胎児の発育:羊水の中で38週間育てられる
D. 胎盤:帯を通じて胎児に栄養物を与え老廃物を除去する
9 エネルギー代謝と体温調節
9 1 エネルギー代謝
A. 食物摂取を調節するしくみ
B. エネルギー代謝量の測定
C. 基礎代謝量
D. 食べると代謝が亢進する特異動的作用(SDA)
E. 肥満になるのはどうしてか
9 2 体温の調節
A. 体温を測る方法
B. 体温は生理的に変動している
C. 体熱平衡
D. 体温を調節するしくみ
E. 体温を調節している場所と働き
F. 体温の異常
10.内分泌系
10 1 内分泌系の構造
A. 視床下部と下垂体:ホルモン分泌の司令塔
B. 甲状腺:大小のろ胞の集団からなる
C. 上皮小体(副甲状腺):カルシウム代謝を担う4個の小体
D. 副腎:中胚葉由来の皮質と外胚葉由来の髄質
E. 胃腸膵内分泌系:消化管ホルモン分泌細胞とランゲルハンス島
F. 性腺:ライディッヒ細胞と卵胞・黄体から性ホルモンが分泌される
G. 松果体:日内リズム
10 2 ホルモン調節のしくみ
A. ホルモンとはどんなものか?
B. どこからどのようなホルモンが分泌されるか?
11.免疫系
A. 生体の防御機構
B. 免疫とは「二度なし」
C. 鍵と鍵穴の抗原と抗体
D. 免疫をつかさどる組織
E. 異物をこわす防御反応のしくみ
F. 疾患と免疫
12.神経系
12 1 神経による制御のしくみ
A. 神経が情報を伝えるしくみ
B. 動きの調節
C. 自律神経は内臓の働きを自動的に調節する
12 2 神経系の構造
A. 神経系の構成:中枢神経系と末梢神経系
B. 中枢神経系:脳と脊髄からなる
C. 末梢神経系:脳神経と脊髄神経からなる
13.感覚器
13 1 感覚器の構造
A. 視覚:眼球によって光の情報を取り入れている
B. 聴覚,平衡覚:耳の中にある2つの迷路がかかわる
C. 嗅覚:鼻の奥にある嗅上皮でにおいを感じている
D. 味覚:舌乳頭の味蕾で食べ物の味を感じている
13 2 感覚のしくみ
A. 視覚
B. 聴覚,平衡覚
C. 嗅覚
D. 味覚
14.運動器系
14 1 骨・関節系の構造
A. 骨は体の支柱をなす
B. 全身骨格:頭蓋骨,脊柱,上肢・下肢の骨
C. 骨をつなぐ主要な関節,軟骨,靱帯
14 2 筋系の構造
A. 筋は筋線維(筋細胞)の集まり
B. 全身の主要な筋
14 3 骨と筋運動のしくみ
A. 筋収縮にはエネルギーが必要
B. 筋肉が収縮するしくみ
15.皮膚
A. 皮膚:表皮,真皮,皮下組織の3層からなる
B. 皮膚の細胞が変化し毛,爪,腺となる
C. 皮膚は一種の感覚器である
D. 皮膚感覚
参考書
索 引