栄養教育論実習

内容紹介

【中央で押し広げ，くるっとまわす．片手で持てて机の上で邪魔にならない画期的な仕様！】

近年，管理栄養士・栄養士を取り巻く多様な社会システムの変革が急激にすすむ中，複雑かつ多岐に渡る栄養業務を効率よく遂行し，成果をあげていくためには，専門職としての資質向上が急務である．そのためには，管理栄養士・栄養士は，栄養教育の方法論を十分に理解することはもとより，その活用方法も含めてスキル（技術）を習得していることが求められる．
栄養教育論実習では，関連する専門科目の学習を意識的につなげて，栄養教育を受ける個人や集団についての栄養問題を診断して改善計画を立て，効果的な手法や媒体を用いて栄養カウンセリングを実施し，疾病の予防・治療に貢献できるよう様々な基礎となる手法を学び，実践的に展開できる能力を習得することを目指す．
ここでいう能力とは，具体的には(1)学習者の情報を把握し栄養問題が判る力，(2)栄養教室や相談・面接の組み立てと準備ができる力，(3)学習者の状況ややる気に応じてコミュニケーションをとりながら情報提供できる力，(4)他者と情報共有できるよう解説や報告ならびに意見交換ができる力である．これらを身につけるためには学内の栄養教育論実習では，実際の現場にでることを前提に学生の栄養教育スキルの定着を図り，さらに学習意欲を向上させるよう多様な実習内容をラインアップする必要がある．
そこで本書は，学生が栄養業務全体の見通しをもちやすいように，実際の栄養業務の流れに沿った構成とし，基礎編では栄養評価，食事計画，学習方法・教材作成およびコミュニケーションに関する実習を，応用編ではさまざまな学習者や場面を設定した栄養教育のシミュレーション実習を組み込んだ．これらの多岐に渡る実習内容は限られた時間内にすべて習得することは難しい．そのため，各校の実習の到達目標やねらいに沿って柔軟に活用できるよう，様々な課題から選択できるよう構成されている．また，学生は実習をしなかった部分については本書を情報源として活用することで栄養教育に関する活発なグループディスカッションを行っていただきたい．そして，この栄養教育論実習を学ぶ仲間や教員とのコミュニケーションを通して管理栄養士・栄養士としての気づきやセンスを磨いて欲しい．（まえがきより）

【シリーズ総編集】中坊幸弘／山本茂　
【実験・実習編担当委員】岡崎眞／片井加奈子／加藤秀夫／桑波田雅士　
【執筆者一覧】荒尾恵介／大西律子／沖田千代／奥村仙示／片井加奈子／川上貴代／北村真理／久保田恵／小林ゆき子／小松啓子／比江森美樹／布施晶子／吉本優子

栄養教育論実習

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