栄養カウンセリング論 第2版

小松啓子/大谷貴美子・編 
シリーズ:
栄養科学シリーズNEXTシリーズ

栄養カウンセリング論 第2版

発行
2009/03/20
サイズ
B5
ページ数
144
ISBN
978-4-06-155358-3
定価
2,860円(税込)
在庫
在庫あり

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定価
2,860円(税込)

内容紹介

特定保健指導に必須の行動療法とコーチングを活用したカウンセリングを充実させた改訂版.講義と実習がリンクする使いやすい好評テキスト.

【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 
【執筆者一覧】今井佐恵子/岩谷和子/江西昭子/大谷貴美子/兼田祐子/小松啓子/小松龍史/志塚ふじ子/寺本房子/友藤弘子/外山健二/山下達久/山中潤子

目次

1. 栄養教育におけるカウンセリングの位置づけ
 1.1 カウンセリングを取り入れた栄養教育
 1.2 「カウンセリング」の定義と特徴
 1.3 栄養教育に求められる「栄養カウンセリング」
 1.4 「栄養カウンセリング」の効果
2. 栄養教育に必要な栄養カウンセリングスキル
 2.1 「栄養カウンセリング」の基本的態度
 A. 受容とは
 B. 共感とは
 C. 自己一致とは
 2.2 「栄養カウンセリング」における傾聴の意義
 A. 傾聴とは
 B. 傾聴的な対応
 C. 傾聴の効果
 2.3 傾聴を構成する技法
 A. 場面構成
 B. かかわり行動
 C. 単純受容
 D. 理解したことを確認する
 E. 気持ちを受けとめ応答する
 F. 要約
 G. 「開かれた質問」と「閉ざされた質問」
 H. 沈黙への対応
 2.4 「目標,計画,実行」段階における行動療法やコーチングの活用
3. 栄養カウンセリングに必要なカウンセリング理論
 3.1 精神分析療法
 A. 心の構造
 B. リビドー発達理論
 C. 防衛機制
 3.2 来談者中心療法
 3.3 行動療法
 A. 行動療法とは
 B. 行動療法の流れ
 C. 行動療法の保健医療分野への応用
 D. 行動療法における基本的手順
 E. 行動療法のおもな技法
 3.4 交流分析
 A. 交流分析とは
 B. 交流分析における援助過程
 3.5 家族療法
 A. 家族療法とは
 B. 栄養教育における家族療法
 C. 家族療法の中での治療者の役割
 3.6 パーソナリティ理論
 A. パーソナリティとは
 B. パーソナリティ理論の類型論と特性論
 C. パーソナリティの発達
 3.7 グループアプローチ
 A. グループアプローチとは
 B. グループアプローチの特徴
 C. グループアプローチの設定
4. 心理アセスメント
 4.1 心理アセスメントとは
 4.2 面接によるアセスメント
 4.3 心理テストによるアセスメント
 A. 知能検査,発達検査
 B. パーソナリティテスト
 4.4 行動観察によるアセスメント
5. 栄養教育に関係が深い疾病や健康に関する保健行動
 5.1 保健行動
 A. 予防行動,予防的保健行動と病気回避行動
 B. 病気対処行動
 C. 保健行動の準備性
 5.2 保健行動の理論
 A. 保健信念モデル
 B. 自己効力感
 C. 保健行動に影響する行動制御の傾向
 D. コンプライアンス
 E. タイプA行動パターン
6. カウンセリングに必要な食行動理論
 6.1 食行動に影響を及ぼす要因
 A. 文化的・社会的要因
 B. 生理的要因
 C. 心理的要因
 D. 認知的要因
 E. 物理的・化学的要因
 6.2 食行動と学習
 A. レスポンデント学習
 B. オペラント学習
 C. 認知的学習
 6.3 ストレスと食行動
 A. ストレスとは
 B. ストレスと食行動
 6.4 摂食障害における食行動
 A. 高度な肥満
 B. 神経性食欲不振症,神経性大食症
7. ライフステージと食行動の特徴
 7.1 妊娠・授乳期の食行動
 A. 妊婦の心の状態
 B. 妊婦の食行動
 C. 授乳婦の心と食行動
 7.2 乳幼児期の食行動
 A. 乳幼児の心の状態
 B. 乳幼児の食行動
 7.3 学童期の食行動
 A. 食行動の自立
 B. 食行動の自立を妨げる現象
 C. 食生活の広がり
 7.4 青年期の食行動
 A. 食生活の特徴
 B. 女性のやせ志向
 C. 健康に関する意識と食行動
 D. 飲酒と喫煙の習慣
 7.5 成人・壮年期の食行動
 A. 朝食の欠食と遅い夕食時間
 B. 運動不足と肥満
 C. 喫煙習慣
 7.6 高齢期の食行動
 A. 食物嗜好と味覚
 B. 生理機能の衰えと食行動
 C. 咀嚼・嚥下能力と食行動
8. 栄養カウンセリングの応用
 8.1 個別栄養教育における行動療法の応用
 A. 栄養教育における行動療法の手法とポイント
 B. 栄養教育の初期診断
 C. 行動面や認知面の評価
 D. 行動療法の進め方
 E. 得られた行動変容の意義や強化
 8.2 集団栄養教育におけるグループアプローチ
 A. 糖尿病教室
 B. 女子学生の健康教室
 8.3 カウンセリングを必要とするさまざまな分野の栄養教育
 A. 医療関係施設
 B. 公衆栄養活動
 C. 高まる学校での栄養カウンセリングの必要性
 D. 特定健康診査・特定保健指導における対象者の支援
9. 栄養カウンセリングのための実習プログラム      
 9.1 基本的事項
 9.2 話し手,聴き手,観察者の役割
 9.3 実習の手順
 実習 1 「聴くときの視線,姿勢および態度」
 実習 2 「初回面接でのかかわり行動」
 実習 3 「単純受容」
 実習 4 「理解したことを確認する」
 実習 5 「気持ちを受けとめる」
 実習 6 クライエント役の体験 1
 実習 7 クライエント役の体験 2
 実習 8 「要約」
 実習 9 「開かれた質問」と「閉ざされた質問」
 実習10 栄養教育の実践事例
 実習11 行動療法やコーチングなどを活用した実践事例
 実習12 総合実習