運動生理学 第2版

著者・編者
発行
サイズ
B5
ページ数
168
ISBN
978-4-06-155369-9
シリーズ
栄養科学シリーズNEXTシリーズ
価格
2,860 (税込)
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運動生理学 第2版

内容紹介

科学技術の進歩は物質的に私たちの生活を豊かにし、産業の機械化、自動化、車の普及、家庭の電化をもたらし、私たちを重労働から解放し、生活を便利にしました。それに伴い、身体活動量は減少して体力の低下を招き、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を増加させました。これに対処するため、厚生労働省は1978年から本格的に国民健康づくり対策に取り組み、健康づくりの3要素として栄養・運動・休養を挙げました。1988年のアクティブ80ヘルスプランでは、特に運動習慣の普及に重点を置きました。
 運動は、スポーツ選手の専売特許ではなく、一般の人々の体力づくりや健康の維持・増進に欠くことができません。身体活動が減少すると、筋肉や骨が萎縮するだけではなく、生理機能が全般的に低下します。しかし、闇雲に運動すれば良いというものではなく、不適切な運動は筋傷害、骨折、関節障害、循環器障害などをもたらします。運動の効果は、運動の種類、強度、運動時間、頻度、回数などにより異なりますので、運動についての正しい知識が求められます。
 筋収縮の機序、運動時の代謝、生理機能の変化などの基礎的事項から、健康増進のための運動、疾患の運動療法などの応用に至るまで、本書では運動に関する広範囲の領域が取り上げられています。初版は、幸いにして江湖の好評を博し、12刷を数えるに至りました。しかし、初版発行から10年以上が経過し、その間「健康づくりのための運動基準2006」、健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)なども公表されました。そこで、本改訂版ではそれらも取り入れるとともに、編著者を新たに加えて全面的に見直しました。今回の改訂においても、基本的な編集方針は変わりありませんが、章のタイトルを分かりやすい表記に改め、曖昧な字句を修正し、図表も一部新しくし、充実した内容としました。
 本書は、栄養士・管理栄養士はもとより、健康運動指導士やスポーツ栄養士にも活用していただけるものと信じています。本書を通じて、健康づくりのための運動の意義を理解し、運動を正しく実践して、健康な生活をおくられることを願っています。(まえがきより抜粋)

【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 
【執筆者一覧】安房田司郎/上田伸男/上西一弘/大中政治/小澤啓子/加藤尊/加藤秀夫/川野因/岸恭一/小松龍史/杉島有希/鈴木公/鈴木理/塚原丘美/中村弘幸/西田由香/松枝秀二/松原周信/眞鍋祐之