栄養生化学 人体の構造と機能
- タイトル読み
- エイヨウセイカガクジンタイノコウゾウトキノウ
- 著者ほか
- 加藤秀夫/中坊幸弘/宮本賢一・編
- 著者ほか読み
- カトウヒデオ/ナカボウユキヒロ/ミヤモトケンイチ
- シリーズ:
- 栄養科学シリーズNEXTシリーズ
- 発行
- 2012/03/30
- サイズ
- B5
- ページ数
- 192
- ISBN
- 978-4-06-155370-5
- 定価
- 2,860円(税込)
- 在庫
- 在庫あり
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内容紹介
栄養学は「もの」から「ひと(人)」へ,つまり「食物栄養学」から「人間栄養学」へとシフトしてきました.
「人間栄養学」の理解を深めるには
1)人が生きていくためには,からだの中では,きわめて精密で複雑な化学変化が働いていること
2)摂取した栄養素の代謝は神経やホルモンよって調節され,からだ全体として調和が保たれていること
3)からだの働きと体内に取り入れた栄養素との相互作用を学び,さらに応用していく栄養の生化学を知ることを理解することが重要です.つまり,栄養の生化学を理解するには,
1)分子や細胞レベルでの代謝の流れを知る
2)個体レベルでの栄養代謝を知る
3)生活習慣病予防のための栄養素を知る
ことが必要です.
本書は序論的な1 章と5 つの主要な章に分けられています.2 章は生体を構成する栄養成分の種類とその働き,3 章は摂取した栄養素と生体成分の代謝とその調節について,4 章はエネルギー代謝の概念について,5 章は生体を構成する臓器・器官などの機能と生化学的調節,6 章は5 章までの栄養生化学の知識が臨床分野にどのように反映されているかを解説したものです.さらに,日本栄養改善学会が提案した「管理栄養士養成課程におけるモデルコアカリキュラム」を取り入れた内容としました.
本書は「栄養生化学」を学ぶ学生の理解を助けるために各章に「まとめ」をつけました.「まとめ」は単なる箇条書きでなく,重要な事柄を明記し,「まとめ」を読むと本文の理解が得られるように工夫しています.
執筆者一同は管理栄養士・栄養士などコメディカル・スタッフの教育養成課程における基礎専門科目のテキストとして活用されること期待しています.
(まえがきより)
【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明
【執筆者一覧】安房田司郎/出口佳奈絵/石見百江/木戸慎介/樹山敦子/国信清香/桑波田雅士/酒井徹/佐藤健司/佐藤隆一郎/佐野尚美/瀬川博子/竹谷豊/辰巳佐和子/中島滋/中村亜紀/中村博範/橋田誠一/樋口行人/前田朝美/正木恭介/宮本賢一/山本登志子
目次
1.栄養学と生化学
2.生体構成成分と栄養素の化学的性質
2.1 糖質
2.2 脂質
2.3 アミノ酸
2.4 タンパク質
2.5 核酸
2.6 ミネラル
2.7 電解質と水
3.栄養素の代謝とその調節
3.1 糖質の代謝
3.2 脂質の代謝
3.3 アミノ酸の代謝
3.4 タンパク質と核酸の代謝
3.5 物質代謝の調節
3.6 薬物とアルコールの代謝
3.7 免疫機能
4.生体のエネルギー
4.1 エネルギーの変化
4.2 高エネルギー化合物
4.3 ATPの産生
4.4 酸化還元反応にかかわる酸化還元酵素
5.生体成分の生化学
5.1 体液,血液,尿
5.2 栄養代謝にかかわる器官と臓器
6.臨床の生化学
6.1 生化学検査と栄養評価
6.2 肥満の生化学
6.3 高血圧の生化学
6.4 動脈硬化症の生化学
6.5 痛風の生化学
6.6 糖尿病の生化学