給食経営管理論 第3版

著者・編者
発行
サイズ
B5判
ページ数
197
ISBN
978-4-06-155371-2
シリーズ
栄養科学シリーズNEXTシリーズ
価格
2,860 (税込)
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給食経営管理論 第3版

内容紹介

給食管理の実践と運用を踏まえ,ガイドライン,コアカリ,食事摂取基準の活用,食品成分表2010などに準拠.施設別給食に具体例も収載し,より実践的な内容に改訂.大量調理施設衛生管理マニュアルも使いやすい形で提供.

 現在,管理栄養士養成施設ではカリキュラムの柱の一つに,「公衆衛生を理解し,保健・医療・福祉・介護システムの中で,栄養・給食関連サービスのマネージメントを行うことができる能力を養うこと」が組み込まれ,その基幹科目の1 つとしてあるのが「給食経営管理」である.その教育目標には,給食運営や関連の資源(食品流通や食品の開発状況,給食にかかわる組織や経費など)を総合的に学習し,栄養面,安全面,経済面全般のマネージメントを行う能力を養うことや,マーケティングの原理や応用を理解するとともに,組織管理などのマネージメントの基本的な考え方や方法を修得することがあげられている.一方,栄養士は「給食の運営」の中で給食業務を行うために必要な,食事の計画や調理を含めた給食サービス提供に関する技術を修得することとなっている.
 最近,給食施設を取り巻く環境が著しく変化してきた.たとえば,介護保険法改正,診療報酬改正など,給食施設の給食収入が減るなかで,効率的な給食経営を実施するとともに,栄養ケア・マネジメント,医療機関における栄養管理など,他の職種との連携の下で高度の栄養管理を行うことが求められているのである.
 そこで,本書はおもに給食業務の流れに沿って,給食の運営を理解しやすくするとともに,「給食経営管理」に関連するマーケティングやマネージメント,食品の流通,会計管理などに関する内容も充実させた.また,「日本人の食事摂取基準(2010年版)」の特定給食施設での活用や,その他の給食施設における栄養管理についても,できるだけ最新の考え方を取り入れるようにした.また,2010年12月に改定された「管理栄養士国家試験ガイドライン」の内容に準拠するとともに,日本栄養改善学会が2009年に提示した「管理栄養士養成課程におけるモデルカリキュラム」へできるだけ対応した内容も取り入れた.
 給食経営管理は,給食施設において利用者に適した食事を提供することを目的としている.管理栄養士はその中で運営を総合的にマネージメントしていく能力,栄養士はその運営にあたっての実践的な技術が求められている.本書がそれぞれの立場で活躍する基礎作りに貢献できることを願っている.
(まえがきより)

【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 
【執筆者一覧】足立蓉子/稲井玲子/江西昭子/岡村吉隆/小野尚美/片山直美/神田知子/幸林友男/小松龍史/相良多喜子/曽川美佐子/髙橋孝子/外山健二/松岡修史/宮脇真弓/武藤慶子/渡邉喜弘