公衆栄養学 第4版

著者・編者
発行
サイズ
B5判
ページ数
216
ISBN
978-4-06-155376-7
シリーズ
栄養科学シリーズNEXTシリーズ
価格
3,080 (税込)
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公衆栄養学 第4版

内容紹介

国家試験ガイドラインや栄養改善学会のモデルコアカリキュラムに準拠し、公衆栄養プログラムの展開などを充実させた改訂版。食事摂取基準の活用に必要な考え方として、栄養疫学的な視点から解説を試みた。


日本人の平均寿命は世界でトップクラスであり,また,疾患別年齢調整死亡率の推移をみても全体としては低下傾向を示しており,世界でも有数の健康国である.一方,国民医療費はここ最近毎年1 兆円ずつ増加し,2009 年には国民所得に対する比率がついに10%を超え国家財政を逼迫している.医療を必要としない健康な状態でいられる期間をできるだけ延長することが国民医療費や個々人の健康を考えるうえでとりわけ重要な課題といえる.健康状態はさまざまな要因によって規定されているが,栄養との関わりは大きい.肥満の者の割合を見てみると体重管理がうまくいっていないことがうかがい知れ,栄養や運動の重要性がわかっていても行動変容まで行き着くことが困難であることを示している.食の専門家である管理栄養士・栄養士は,疾患の1 次予防のために,集団レベルで食生活における問題点を抽出し,その問題解決のために食環境を含めた総合的かつ横断的な計画・施策を立案し実施する能力,そしてその実施計画に対して適切な評価を行える能力が求められている.
今回の改訂では,これまでのNEXT シリーズの編集方針をふまえつつ「管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)」に十分に対応した内容とした.栄養学の実態把握や改善効果の評価のためには統計は必須である.本書では,公衆栄養学分野でどのような統計を使うかについての基礎知識を,例題を入れて平易に解説した.また,ライフステージに応じた公衆栄養プログラムに関する行政制度を解説するとともにPDCA(plan, do, check, act)サイクルに則した事例を提示し,管理栄養士・栄養士がこれら事業に対して役立てることができるように工夫している.
(まえがきより)

【シリーズ総編集】中坊幸弘/山本茂 
【シリーズ編集委員】海老原清/加藤秀夫/河田光博/木戸康博/小松龍史/武田英二/辻英明 
【執筆者一覧】岡本美紀/加藤亮/國井大輔/幸林友男/郡俊之/後藤淳平/小西香苗/近藤真紀/坂井堅太郎/酒井徹/酒井理恵/猿倉薫子/鹿内彩子/首藤恵泉/野裕子/巴美樹/中森正代/平山志ほり/福村智恵/松尾知恵/矢澤彩香/山本茂