新・臨床栄養学

著者・編者
発行
サイズ
B5判
ページ数
319
ISBN
978-4-06-155384-2
シリーズ
栄養科学シリーズNEXTシリーズ
価格
4,180 (税込)
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新・臨床栄養学

内容紹介

栄養診断を取り入れた栄養管理プロセスの基本的な考え方を学び,疾患別の栄養管理を最新の知見でまとめる.疾患別では病態,生理学,栄養管理,栄養療法,栄養教育を詳述.管理栄養士国家試験出題基準,モデルコアカリキュラム準拠.栄養ケアマネジメントからの移行がスムーズに理解できるテキスト.

 近年,疾病の予防・治療において栄養管理の重要性は,臨床現場で広く認識されている.多くの疾患の診療・治療ガイドラインを見ても,栄養管理に言及していないものはほとんど無い.適切な栄養管理を実施するためには,傷病者の病態や医学的治療の状況を理解した上で,患者の体内での栄養代謝状態の評価を行い,それに基づく栄養管理の計画を策定し実施していく必要がある.さらには,実施後のモニタリングと評価を行い,患者の病態の変化に応じた栄養管理を進めるとともに,実施後の評価をまとめて栄養管理のエビデンスを確立し,より良い栄養管理を目指していかなければならない.
 栄養科学シリーズNEXT では,これまでに「臨床栄養学第2 版」,「臨床栄養管理学総論」,「臨床栄養管理学各論第2 版」の各書を刊行してきた.しかし,医療の高度化と専門化が進み,栄養管理に関する知識や技能についても新しい考え方,新しい技術の開発,エビデンスの確立が日々進んでいる.今回,これらを整理し,1 冊にまとめ「新・臨床栄養学」として刊行するに至った.また,日本栄養改善学会の管理栄養士養成課程におけるモデルコアカリキュラムおよび管理栄養士国家試験出題基準ガイドラインの項目も網羅した.
 「栄養管理の基礎」では,栄養評価法や栄養補給法などの栄養管理を実施するために必要な知識だけでなく,医療制度,管理栄養士として患者と向き合うための心構え,チーム医療の一員としての役割なども学ことができるように編集した.また,栄養管理の基本概念については,「栄養ケアマネジメント」から,国際標準化に即した「栄養管理プロセス」に移行しつつあることから,「栄養管理プロセス」を取り入れた内容とした.「病態別栄養管理」では,各傷病に対して,「病態」,「栄養管理に必要な生理学」,「栄養評価」,「栄養療法」,「栄養教育」と傷病別の栄養管理を体系的に学習できる内容とした.
 学生諸氏には,本書で臨床栄養学を学び,どの分野で栄養管理を担うことになっても,管理栄養士として傷病者の栄養管理をバックグラウンドに持ち,栄養管理の発展に貢献できる人材として成長してくれることを願っている.また,臨床現場で活躍される管理栄養士の方にも学生の臨地実習の指導などにご活用いただければ幸いである.
(まえがきより)

【シリーズ総編集】木戸康博/宮本賢一
【シリーズ編集委員】河田光博/桑波田雅士/郡俊之/塚原丘美/渡邊浩幸
【執筆者一覧】新井英一/伊藤美紀子/大西律子/奥村仙示/北岡かおり/北島幸枝
木戸慎介/桑波田雅士/阪上浩/佐久間理英/白神俊幸/多賀昌樹/竹谷豊/立花詠子
塚原丘美/堤理恵/角田伸代/妻木陽子/西田由香/原田永勝/増田真志/安井苑子
山下(清水)扶美/山本浩範/横山しつよ/芳野憲司