運動と栄養 健康づくりのための実践指導

著者・編者
発行
サイズ
B5判
ページ数
220
ISBN
978-4-06-156307-0
価格
4,180 (税込)
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運動と栄養 健康づくりのための実践指導

内容紹介

栄養指導と運動指導を効果的に実施するための基礎知識と実践.
運動時の代謝を理解し,事例から管理栄養士のスキルアップを目指す.
栄養指導・教育と運動指導を効果的に実施するための基礎知識の習得とその実践.
基礎編で平常時と運動時の違いを明確にし,応用編では事例を通して指導内容を学ぶ.


世界保健機関(WHO)はGlobal Status Report on Non-communicable Diseases 2010 の中で,全世界の年間死亡者5,700 万人のうち,心疾患,糖尿病,がん,慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患(non-communicable diseases:NCDs)が63%を占めており,今後も増加が見込まれると報告しています.原因としては,不適切な食事,運動や身体活動の不足,過度の飲酒,喫煙などを挙げています.また,その予防のために,食生活と身体活動を重視しています.

わが国でも,生活習慣病が増加し,その予防対策が進められています.従来は「成人病」と称し,成人(20 歳)の人がさらに20 年が経過し,40 歳ころになると身体のいろいろなところに疾病の兆候が見られるようになり,その兆候を早期発見,早期治療する,いわゆる,「二次予防」を重視した対策が取られてきました.しかし,同じ40 歳の人であっても,元気な人とそうでない人が見られ,単に時間が経過すると,誰もが病気になるわけではないことがわかってきました.そして,それには生活習慣の良し悪しが大きな影響力をもつことも明らかになりました.その生活習慣とは,適切な食生活,運動習慣の持続,節度ある飲酒,禁煙などです.すなわち,病気にならない生活習慣の実践を求める「一次予防」の重要性が認識されてきました.

しかし,これらの良い生活習慣を実践し,定着させることはなかなか難しく,食育推進基本計画(第2 次)でも,その目標の一つに,「周知から実践へ」を挙げています.生活習慣の実践と定着は「わかっちゃいるけど,なかなか実行できない」ようです.本書では,食生活と運動についての正しい知識の提供と実践活動について,栄養学や運動生理学の専門家がわかりやすく記述したものです.食や運動は「両刃の剣」であり,うまく実践すると大きな効果が生まれる反面,誤った方法ではむしろ害が出てきます.正しい実践活動に,少しでも役にたてることを執筆者一同願っています.(まえがきより抜粋)

【執筆者一覧】相澤勝治/上田伸男/岡田希和子/小原繁/上岡洋晴/岸恭一/
 白木啓三/鈴木志保子/塚原丘美/中屋豊/二川健/平坂勝也/三木健寿/
 宮地元彦/柳沢香絵