量子コンピューターについて手早く学ぼうと思って「薄い本」を探すと,量子力学の知識や「普通の」コンピューター (計算機) の動作原理を前提としていることが多い.かといって,有名な (?!) 分厚い教科書を手に取っても,読破する気が起きないかもしれない.このような「やる気と挫折の繰り返し」を重ねて来た人々にも「今度こそ,量子コンピューターを学ぼう!」という意欲が戻って来るような,自習できる本の選択肢を広げたい.
―― そう考えて,この本を執筆することにした.
(まえがきより)
第0章 予測できない情報?! を共有する
第1章 そろばんから原子の世界へ
第2章 q-bit は量子ビット
第3章 量子測定
第4章 並んだq-bit
第5章 量子操作と演算子
第6章 固有値と固有状態
第7章 量子ゲートと量子回路
第8章 量子テレポーテーション
第9章 密度演算子
第10章 エンタングルメント
第11章 誤り訂正符号
第12章 量子暗号
第13章 量子検索
第14章 古典コンピューターの不思議