今度こそわかる論理

 数理論理学はなぜわかりにくいのか

著者・編者
発行
サイズ
A5判
ページ数
151
ISBN
978-4-06-156606-4
シリーズ
今度こそわかるシリーズ
価格
2,970 (税込)
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今度こそわかる論理  数理論理学はなぜわかりにくいのか

内容紹介

初学者がつまずくところを熟知した著者による,丁寧な解説.
論理の勘どころを,易しい言葉で説き明かす!

「数理論理学は難解で,よくわからない」といわれる現状を打ち破る一冊.身近な具体例から始めて,論理の考え方を平易に説き,いつしか論理学の体系的理解が身につく.読めば誰もがわかる平易な"再入門書"が誕生!

〈本書「序文」より〉
 論理とは何でしょうか.誰もが知っているようで実はよくわからない,それが論理です.......論理学が扱う論理と,日常生活や学問の世界で現実に用いられている論理との間には,大きなズレがあります.特別な訓練を受けなくても,誰もがいつでも簡単に扱えるのが論理のはずですが,論理学が提示する論理は,特別な訓練を受けた人でなければ扱えない複雑なものになっています.30年以上大学で論理学の授業をしていながら,いつも,気になっていました.
 そのズレは何なのか長年悩んできましたが,最近,やっと自分なりに答えを出せた,"今度こそわかった"と思えるようになりました.
 結論を先にいうと,論理を理解する枠組みを間違ったため,現実に用いられている論理と論理学が対象とする論理との間に溝ができてしまったのです.その結果,アリストテレス以来確立されている形式論理学が,論理学としては不完全な学問になってしまったのです.