きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか 意思決定の進化論

ダグラス・T・ケンリック/ヴラダス・グリスケヴィシウス・著 熊谷淳子・訳

きみの脳はなぜ「愚かな選択」をしてしまうのか 意思決定の進化論

発行
2015/01/22
サイズ
四六判
ページ数
350
ISBN
978-4-06-156703-0
定価
2,640円(税込)
在庫
在庫無し

内容紹介

進化心理学が解き明かす脳内メカニズムのすべて!!
振り返れば愚かな選択の数々。
近年の研究で、人間の不合理な側面が明るみに出されてきた。
われわれは〈合理的な経済人〉よりも〈バイアスに振り回される愚か者〉に近いらしい。
しかし、ほんとうにそうだろうか?(経済学ではなく)進化の視点からは、
人間の心にそなわった〈深い合理性〉が見えてくる。
2013年にBasic Booksから出版され、ミラー、ゴールドスタイン、チャルディーニなど
著名な意思決定科学者に賞賛された快著の翻訳。
アリエリー『予想どおりに不合理』やカーネマン『ファスト&スロー』より深く「人間とは何か」を考察した知的興奮の書。

目次

はじめに キャデラック、共産主義者、ピンクのフーセンガム
(エルビスが自分のキャデラックのホイールキャップに金めっきをしたのはなぜか?)

第1章 合理性、不合理性、死んだケネディたち
(テストステロンで発情したスケートボーダーとウォール街の銀行家の共通点は何か?)

第2章 七人の下位自己
(マーティン・ルーサー・キング・ジュニアは多重人格障害だったのか? きみはどうか?)

第3章 家庭の経済学とウォール街の経済学のちがい
(ウォルト・ディズニーが後継者と対照的なやり方をしたのはなぜか?)

第4章 心のけむり感知器
(真実を追求するのがなぜ危険なのか?)

第5章 現代の原始人
(ハーバード大学の賢人がだまされる問題に無教育のジャングル住人が引っかからないのはなぜか?)

第6章 生き急いで若くして死ぬ
(無一文からいきなり金持ちになった人がよく自己破産の申し立てをすることになるのはなぜか?)

第7章 金色のポルシェ、緑の孔雀
(人は同じ理由で派手なポルシェを買ったりエコなトヨタのプリウスを買ったりするか?)

第8章 性の経済学――彼の場合、彼女の場合
(メスが得をしてオスが損をするのはいつか?)

第9章 深い合理性に寄生するもの
(ペテン師はどうやって深い合理性を食い物にするのか?)

おわりに 旅の記念品
(おれにどんな得がある?)