Principles of Molecular Mechanics

著者・編者
発行
サイズ
B5変型
ページ数
328
ISBN
978-4-06-208637-0
価格
16,500 (税込)
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Principles of Molecular Mechanics

内容紹介

<英文書>
分子力学とは、分子は原子核と電子からなる粒子集団であると考え、分子を構成する粒子のうち原子核のみに注目し、その挙動を調べる力学である。そして、その計算により、孤立分子の熱力学関数(エンタルピー、エントロピー、自由エネルギー、熱容量)、平衡構造(結合距離、結合角、ねじれ角など)、平均構造、基準振動数、基準振動形、非調和定数、振動回転相互作用定数、分子会合体の会合エネルギーなど、また、分子性結晶の結晶構造、基準振動数、熱力学関数などの物理量が求められる。
本書は、この分子力学で用いられる数学的手法とこれをプログラム化するときの留意点、観測可能な物理量の解析的表現をポテンシャル関数から導出するための前提と手順をできるだけていねいに解説する。と同時に、計算の能率化の方法、計算精度の問題など実際的な問題にも細かく解説を加えている。そのような主旨に基づき、本書では、上記諸物理量に加え、ポテンシャル関数の記述に用いられる構造パラメータ計算法、双極子モーメント・振動スペクトルに関係する電荷分布、赤外線吸収・ラマンスペクトルのシミュレーション法、分子性結晶の弾性定数、異方性温度因子、温度散漫散乱、中性子非弾性散乱断面積、TO-LO分裂、表面エネルギーなどの計算法を扱った。
有機化学、計算化学、スペクトル解析、結晶学分野の大学院生、研究者にとって、分子力学の基礎理論を体系的に理解できる待望の書。