新版 絵でわかる生態系のしくみ

鷲谷いづみ・著 後藤章・絵
シリーズ:
絵でわかるシリーズ

新版 絵でわかる生態系のしくみ

発行
2018/12/20
サイズ
A5
ページ数
176
ISBN
978-4-06-514096-3
定価
2,420円(税込)
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内容紹介

既刊『絵でわかる生態系のしくみ』が約10年ぶりにバージョンアップしてカラー版に大変身! 大絶滅時代の現代、生物多様性の危機にまつわる生態系のしくみと、その問題点をクローズアップ。人間と自然の共生を考える一冊。

目次

はじめに

第0章 生態系のいろいろ
0.1 生態系の風景
0.2 バイオーム(生物群系)
0.3 日本のバイオーム
0.4 窒素が循環する生態系
0.5 炭素の貯留と循環
0.6 生態系に広がる食物網
0.7 生態ピラミッド
0.8 生物間の関係がつくる生態系
0.9 シャーレのなかの生態系
0.10 サービスを提供する生態系

第1章 生態系を理解するための基礎用語
1.1 環境:資源/条件
1.2 生物的環境と非生物的環境
1.3 生態的地位,ニッチ
1.4 自然選択による進化
1.5 植物と動物はどう異なる?
1.6 個体と個体群
1.7 植物の生き残り戦略
1.8 植物の三戦略の関係
1.9 ギャップの形成とギャップ検出機構
1.10 クレメンツと遷移説
1.11 タンスレーが提案した生態系
1.12 遷移と遷移説
1.13 シフティングモザイク――ダイナミックな植生
1.14 生態系を流れるエネルギー
1.15 生態系の健全性

第2章 生態系をつくる関係
2.1 光を求める/避ける,植物の順化
2.2 土壌シードバンク
2.3 種子を目覚めさせる環境シグナル
2.4 動物の温度環境への適応
2.5 共生関係が豊かにした生態系
2.6 植物と微生物の栄養共生
2.7 アリとの防衛共生
2.8 スペシャリストvs. ジェネラリスト
2.9 種子分散共生
2.10 種子を運ぶアリ
2.11 動物と動物の多様な関係
2.12 擬態する動物たち
2.13 消化を担う共生微生物
2.14 病原生物と宿主の軍拡競走
2.15 キーストーン種
2.16 水と陸の生態系をつなぐトンボ
2.17 生態系をつなぐ生物の移動:ウナギ
2.18 生態系をつなぐ生物の移動:マガン
2.19 生態系のレジリエンスと安定性

第3章 生態系とヒト
3.1 ヒトの出現と生態系
3.2 栄養生理から探る太古の食生活
3.3 狩りをするヒトの積極的な環境への対処
3.4 大型哺乳類はなぜ絶滅したのか?
3.5 氾濫原の自然と水田
3.6 植物資源の利用管理と生物多様性
3.7 イギリスの田園生態系
3.8 近代農業がもたらした生態系の危機
3.9 拡大造林がもたらした生態系の不健全化
3.10 淡水生態系の危機
3.11 カタストロフィックシフト――生態系の非線形な変化
3.12 エコロジカルフットプリント
3.13 カエルの受難
3.14 ミレニアム生態系評価①――数字で見る生態系の変化
3.15 ミレニアム生態系評価②――生態系サービスと人間の幸福
3.16 生態系サービスのバランスシート
3.17 外来種はなぜ強い?
3.18 外来種によるさまざまな影響
3.19 絶滅のおそれのある動植物
3.20 日本での絶滅のおそれの高まり
3.21 生態系修復=自然再生の先駆け
3.22 順応的管理による生態系の再生
3.23 順応的管理プログラムの例
3.24 富栄養化と流域における生態系修復

参考文献
索  引