基礎栄養学 第4版

木戸康博/桑波田雅士/原田永勝・編
シリーズ:
栄養科学シリーズNEXTシリーズ

基礎栄養学 第4版

発行
2020/03/25
サイズ
B5
ページ数
208
ISBN
978-4-06-518043-3
定価
2,860円(税込)
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内容紹介

食事摂取基準2020準拠。栄養学の基本概念や歴史をふまえ、栄養素を摂取するヒトの代謝を学ぶ。栄養素の相互作用を1つの章にまとめtた。管理栄養士国家試験ガイドライン、コアカリ対応。

目次

基礎栄養学 第4版【目次】

1. 栄養

1.1 栄養・栄養素・食物・食事

1.2 栄養学を構成する学問構造

1.3 栄養学は人間と食物の相互関係を明らかにする学問

1.4 これからの栄養学

2. 栄養学史

2.1 エネルギー代謝,BMI (体格指数)の研究史

A. エネルギー代謝

B. BMI (体格指数)

2.2 炭水化物,脂質,タンパク質の研究史

A. 炭水化物

B. 脂質

C. タンパク質

2.3 ミネラル,ビタミンの研究史

A. ミネラル(無機質)

B. ビタミン

2.4 わが国の栄養学史

3. 栄養と食生活

3.1 健康と食生活

A. 食事摂取基準と食生活指針

3.2 疾病と食生活

3.3 加齢と食生活

A. 成長期

B. 成人期

C. 高齢期

3.4 生体リズムと食生活

4. 食物の摂取調節

4.1 空腹と食欲の違い

4.2 摂食行動は大脳皮質と視床下部で調節されている

A. 体液性情報伝達機構

B. 神経性情報伝達機構

4.3 食事の開始を決定する因子は何か

4.4 食欲に影響する因子

A. 外部環境因子

B. 内部環境因子

4.5 栄養素は選択摂取調節されているか

5. 食物の消化と吸収と栄養素の補給

5.1 消化と吸収の機構

A. 消化機構

B. 吸収機構

5.2 消化器系における消化と吸収

A. 口腔

B. 食道

C. 胃

D. 小腸における消化と吸収

E. 大腸

5.3 栄養素別の消化と吸収

A. 糖質の消化と吸収

B. タンパク質の消化と吸収

C. 脂質の消化と吸収

D. ビタミン,ミネラルの吸収

5.4 消化吸収率

5.5 栄養素の補給

A. 経口栄養

B. 経腸栄養,静脈栄養

6. 栄養素とその機能

6.1 生命を維持する栄養素

A. 栄養素の栄養学的特徴と機能

B. 栄養素と体構成成分

6.2 食品の3 つの機能

7. エネルギー代謝

7.1 栄養領域におけるエネルギー

A. エネルギーの単位

B. 化学的エネルギーの体内利用

C. エネルギー産生栄養素の生理的燃焼価

D. 細胞レベルのエネルギー

7.2 エネルギー代謝

A. 基礎代謝

B. 安静時・睡眠時のエネルギー消費

C. 食事誘発性熱産生(DIT)

D. 活動代謝

7.3 エネルギー代謝量の測定

A. 直接法

B. 間接法

C. 呼吸商

D. 二重標識水法

E. 実際のエネルギー消費量の測定

7.4 エネルギー代謝の臓器特性

A. 骨格筋

B. 肝臓

C. 脂肪組織

D. 脳

7.5 運動とエネルギー代謝

A. 無酸素運動と有酸素運動

B. 最大酸素摂取量

8. 糖質の栄養

8.1 糖質の分類と栄養学的特徴

A. 糖質は,単糖類,少糖類および多糖類に分類される

B. 糖質の栄養学的特徴

8.2 糖質の消化と吸収

A. 糖質の消化は口腔内から始まる

B. 糖質の吸収は小腸で行われる

8.3 糖質の体内運搬

A. 吸収された糖質は,血糖として体内組織に送られる

8.4 糖質の体内代謝

A. 肝臓と筋肉では,グリコーゲンの役割が異なる

8.5 エネルギー源としての作用

A. エネルギー源としての重要性

B. 糖質のエネルギー

C. グルコースは解糖系とクエン酸回路,電子伝達系でエネルギーとなる

D. 糖質の摂取量および食事摂取基準

E. 糖質摂取の問題点

9. 脂質の栄養

9.1 脂質の分類と栄養学的特徴

A. 脂質は単純脂質,複合脂質および誘導脂質に分類される

B. 脂質の栄養学的特徴

9.2 脂質の消化と吸収

A. 脂質は胃と小腸で消化される

B. 脂質の吸収にはミセルが必要である

C. 中鎖脂肪酸

9.3 脂質の体内運搬

A. キロミクロン

B. VLDL(超低密度リポタンパク質)

C. LDL(低密度リポタンパク質)

D. HDL(高密度リポタンパク質)

9.4 脂質の体内代謝

A. 白色脂肪組織と褐色脂肪組織

B. 肝臓は脂質代謝の中心臓器

C. トリアシルグリセロールの生合成

9.5 エネルギー源としての作用

A. トリアシルグリセロールの分解

B. 脂肪酸の酸化

C. エネルギー源としての重要性と問題点

9.6 脂質の食事摂取基準

A. 脂肪エネルギー比率

B. 飽和脂肪酸

C. 一価不飽和脂肪酸

D. n - 6 系脂肪酸

E. n - 3 系脂肪酸

F. トランス脂肪酸

G. 食事性コレステロール

10. タンパク質の栄養

10.1 タンパク質の分類と栄養学的特徴

A. タンパク質はアミノ酸からできている

B. タンパク質の分類

C. タンパク質の栄養学的特徴

10.2 タンパク質の消化と吸収

A. タンパク質の消化は胃から始まる

B. タンパク質の吸収は小腸で行われる

10.3 タンパク質の体内運搬

A. アミノ酸の臓器間輸送

B. アルブミン

C. 急速代謝回転タンパク質(RTP)

10.4 タンパク質の体内代謝

A. 生体内のタンパク質は絶えず合成と分解を繰り返している

B. アミノ酸の代謝

10.5 不可欠(必須)アミノ酸

A. 不可欠(必須)アミノ酸の必要量

10.6 タンパク質の質の評価

A. 食品タンパク質の栄養価の評価法

B. 日常食のタンパク質栄養評価

10.7 タンパク質の食事摂取基準

A. 推定平均必要量

B. 推奨量

C. 耐容上限量

D. 生活習慣病およびフレイルの発症予防

11. 栄養素の相互作用

11.1 糖質,脂質,タンパク質の代謝および共通の中間代謝産物

11.2 血糖値を維持するための栄養素の相互作用

A. 血糖値を下げるための栄養素の相互作用

B. 血糖値を上げるための栄養素の相互作用

11.3 栄養素の変換の考え方

A. 脂肪酸はグルコースに変換されない

12. ビタミンの栄養

12.1 ビタミンの分類と栄養学的機能

A. ビタミンの分類

B. ビタミンの栄養学的機能

12.2 ビタミンの代謝とはたらき

A. ビタミンの摂取状況

B. ビタミンの吸収と体内運搬

C. ビタミンの生合成

D. 補酵素機能をもつビタミン

E. 抗酸化作用をもつビタミン

F. ホルモン様作用をもつビタミン

G. ビタミンの代謝と排泄

H. ビタミンの生体利用度

12.3 ビタミンの食事摂取基準

A. 成人におけるビタミンの食事摂取基準

13. ミネラル(無機質)の栄養

13.1 ミネラルの分類と栄養学的機能

A. ミネラルは多量元素と微量元素に分類される

B. ミネラルの栄養学的機能

13.2 ミネラルの代謝とはたらき

A. ナトリウム

B. カリウム

C. カルシウム

D. マグネシウム

E. リン

F. 鉄

G. 亜鉛

H. 銅

I. マンガン

J. ヨウ素

K. セレン

L. クロム

M. モリブデン

13.3 ミネラルの食事摂取基準と摂取状況

A. 成人における食事摂取基準

B. 日本人の摂取状況

14. 水分・電解質の代謝

14.1 水分代謝

A. 人体の水の分布

B. 水の機能

C. 水の出納

D. 水の欠乏と過剰

14.2 電解質の代謝

A. 電解質の分布と組成

B. 電解質の機能

C. 酸塩基平衡の調節

D. 酸塩基平衡の異常

15. 食物繊維と難消化性糖類

15.1 食物繊維

A. 食物繊維とは

B. 食物繊維の種類

C. 食物繊維の定量法

D. 食物繊維を多く含む食品

E. 食物繊維の生理機能

F. 食物繊維の食事摂取基準

15.2 難消化性糖類

A. 難消化性デンプン(レジスタントスターチ)

B. 難消化性オリゴ糖および糖アルコール

15.3 栄養表示基準による食物繊維と難消化性オリゴ糖のエネルギー換算

16. アルコールと栄養

16.1 アルコールの吸収と代謝

A. アルコールの吸収

B. アルコールの代謝

C. アルコール摂取による生体への影響

16.2 アルコール摂取による栄養素摂取への影響

16.3 アルコール摂取と疾患

A. アルコールと肝臓疾患

B. アルコールと膵臓疾患

C. アルコールと糖尿病

D. アルコールと高血圧

E. アルコールと脳・神経障害

F. 急性アルコール中毒

16.4 アルコール摂取と女性・未成年者への影響

A. 妊産婦・授乳婦の飲酒

B. 未成年者の飲酒

16.5 食事摂取基準におけるアルコール

17. 分子栄養学

17.1 遺伝形質と栄養の相互作用

A. 遺伝子発現とタンパク質合成

B. 遺伝形質と栄養素

17.2 生活習慣病と遺伝子多型

A. 遺伝子多型

B. 生活習慣病

C. 倹約(節約)遺伝子仮説

17.3 後天的遺伝子変異と栄養素・非栄養素成分

A. 発がんのイニシエーション,プロモーションの抑制

B. 植物性抗酸化物質の作用

付録 日本人の食事摂取基準(2020 年版)

参考書

索引