潰瘍性大腸炎とクローン病の栄養管理

内容紹介

目次

はじめに

第1章　IBDの病態と治療法
1.1　IBDの病因
1．はじめに
2．世界における患者数
3．日本における患者数
4．発症年齢と性差
5．IBDの病因
1.2　IBDの病状・診断・検査
1．潰瘍性大腸炎
2．クローン病　
1.3　IBDの内科的治療
1．IBD治療の原則
2．潰瘍性大腸炎　
3．クローン病　
1.4　IBDの外科的治療
1．はじめに
2．外科治療における多職種種連携チーム医療の必要性
3．潰瘍性大腸炎の手術適応　　
4．潰瘍性大腸炎の手術術式　　　
5．潰瘍性大腸炎の術後合併症　　　
6．クローン病の手術適応　　
7．クローン病の手術術式
8．クローン病の肛門病変
9．クローン病の術後再発予防

第2章　"科学的根拠"を理解するための臨床研究デザイン
2.1　臨床研究の概要と種類
1．臨床研究とは
2．臨床研究の種類　
3．介入研究　　
4．観察研究　　　　
5．二次研究
6．エビデンスレベル

第3章　IBDにかかわる食事因子とガイドライン
3.1　IBDと食事のかかわり
1．IBDにおける栄養疫学研究の概要
2．IBD発症にかかわる食事因子　　
3．IBD発症にかかわる食事パターン
4．IBD発症における食事と遺伝子バリアントの関係
5．IBDの再燃にかかわる食事因子
3.2　IBDの栄養ガイドライン
1．炎症性腸疾患における栄養療法・食事療法の意義
2．IBDの診療ガイドラインにおける栄養療法の位置づけ　

第4章　IBDにおける栄養管理
4.1　IBDにおける栄養管理の意義
1．IBDにおける栄養管理の意義
2．IBDにおける栄養不良
3．IBDにおける微量栄養素の不足
4.2　IBDにおける栄養管理プロセス
1．栄養管理プロセスの概要
2．IBDにおける栄養スクリーニング
3．IBDにおける栄養アセスメント　　
4．IBDにおける栄養診断
5．IBDにおける栄養介入
6．IBDにおける栄養モニタリングと評価
7．IBD患者における栄養管理プロセス例
4.3　IBDにおける静脈栄養および経腸栄養
1．静脈栄養と経腸栄養の概要
2．静脈栄養
3．経腸栄養　
4．IBDにおける静脈栄養療法の意義　
5．IBDにおける経腸栄養療法の意義　
6．経腸栄養療法の効果の機序
7．成分栄養剤の調整方法
8．経腸栄養療法の実際　　
4.4　IBDの周術期における栄養管理
1．周術期における栄養管理の意義
2．術前の栄養管理　
3．術後の栄養管理
4．手術術式に応じた食事
4.5　IBDとプロバイオティクス
1．IBDにおける腸内細菌の役割
2．プロバイオティクスの概要
3．プロバイオティクスの作用メカニズム
4．IBDに対するプロバイオティクスの科学的根拠

第5章　IBDおける食事療法
5.1　IBDにおける栄養必要量
1．食事療法の概要
2．IBDにおける活動期および寛解の栄養必要量
5.2　IBDにおける食品および調理方法の選択
1．IBDにおける各食品の科学的根拠と注意すべきポイント　　
2．IBDにおける症状・病期に適した食品および調理方法の選択　　
5.3　IBDと食品添加物
1．食品添加物の概要
2．IBDにおける食品添加物の影響
5.4　IBDにおける諸外国の食事療法
1．IBDにおける諸外国の食事療法の概要
2．低FODMAP食（低フォドマップ食）
3．CDED（Crohn's Disease Exclusion Diet）
4．CD-TREAT（CD treatment-with-eating diet）
5．SCD（Specific Carbohydrate Diet）
6．地中海食（Mediterranean Diet）
7．Plant-Based Diet

第6章　IBD患者に対する栄養カウンセリングの実践
6.1　ナラティブに基づいた栄養カウンセリング
1．IBD治療における管理栄養士の役割　　
2．患者が大きな困難に直面した後の気持ちの整理過程
3．ナラティブとは
4．IBD患者に対する栄養カウンセリングの留意点
6.2　IBD患者に対する動機づけ面接法
1．動機づけ面接法（Motivational Interviewing；MI）とは
2．IBD患者に対する動機づけ面接法
3．動機づけ面接法のプロセスとテクニック
4．動機づけ面接法の食事療法・IBDに関する科学的根拠

付録　IBDに関する患者会のすすめ