体操競技のバイオメカニクス
- タイトル読み
- たいそうきょうぎのばいおめかにくす
- 著者ほか
- 土屋純・著
- 著者ほか読み
- つちやじゅん
- 発行
- 2021/06/25
- サイズ
- A5
- ページ数
- 192
- ISBN
- 978-4-06-523807-3
- 定価
- 1,980円(税込)
- 在庫
- 在庫あり
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内容紹介
バイオメカニクス(=生体力学)にもとづく解説により、体操技の原理と基本が理解できる! 例えばゆかでは、正しい前転の技術から始め、バク転やバク宙の実施方法・練習方法までを解説。体操競技の選手や指導者だけでなく、器械運動を指導する教員にもお薦めの1冊!
目次
第1章 体操競技の特性および歴史
体操競技の特性
体操競技の歴史
学校体育における器械運動およびその変遷
いつから体育の授業で体操が始まったのか
近年の子どもの運動能力低下(二極化)
「子どもの運動能力は幼少期に決まる」は本当か
第2章 バイオメカニクスの基本
さまざまな運動動作に必要な筋肉と体操において必要な筋肉
体操において筋力以外に必要な体力
体力と技術
身体運動のバイオメカニクスの基本
並進運動と回転運動
運動量と角運動量
力とトルク
運動時の脳の活動
第3章 倒立の科学
なぜ倒立は難しいのか:足で立つこととの違い
倒立の正しい姿勢
倒立で一番大事なことは?
バランスの正しいとり方
倒立では歩くより静止するほうが難しいのはなぜ?(足で立つときは静止のほうがやさしい)
体操競技における「倒立が決まる」=3秒静止
倒立の練習法
まずは背支持倒立
腕で身体を支える
壁倒立
脚を振り上げての倒立
三点倒立
倒立の発展形:伸肘倒立
第4章 ゆかの基本技の科学 前転からバク転・前宙・バク宙まで
前転
「よい前転」ができることが正しい体操技を行うための第一歩
「よい前転」とは
前転の後に直立する
開脚前転・伸膝前転
後転
前転と比べて後転は意外と難しい
開脚後転・伸膝後転・後転倒立
側転
ロンダート:ひねりの導入
首はね起き
前転とび
バク転
バク転に必要な運動量・角運動量
バク転の練習方法⓪:準備運動をしっかり
バク転に必要な運動能力・柔軟性の目安―ブリッジができることは必須条件ではない
バク転の練習方法①:まずは垂直とびで踏み切りのリズムを覚える
バク転の練習方法②:後ろに跳ぶ練習
バク転の練習方法③:手を着いた後の動きの練習
バク転の練習方法④:補助者ありでのバク転の実施
バク転の練習方法⑤:補助者なしでのバク転の実施
後ろに跳ぶときの最適な角度は?
前宙
バク宙
第5章 鉄棒の基本技の科学 前回りからけ上がり・ほん転倒立・懸垂振動技まで
鉄棒の歴史
公園にはいつから鉄棒があるのか
競技用の鉄棒は「たわむ」
鉄棒の基本的な練習:技の練習の前に
前回り下り
逆上がり:小学校体育での大きな分かれ道
空中逆上がり(後方支持回転):鉄棒上で行う技の第一歩
空中前回り(前方支持回転)
意外とできない人が多いのはなぜ?―空中逆上がりとはまったくの別物である
前方支持回転の練習方法
グライダー:勢いをつける感覚を身につけるのに最適
コウモリ振り下り
け上がり
け上がりのバイオメカニクス
け上がりの練習方法
各種の失敗例に対するアドバイス
ともえ
連続ともえ
ほん転倒立
懸垂振動技:後ろ振り上がり・大車輪
回転速度を上げていくための力の入れ方・タイミング
懸垂姿勢での「含み」「反り」
「含み」「反り」の発展形
懸垂振動での「含み」「反り」
メビウスなしでの懸垂振動の基本:手首の固定
第6章 跳び箱(跳馬)の基本技の科学 開脚とびから転回とびまで
跳び箱技の基本構成
開脚とび
閉脚とび
台上前転
前転とび
第7章 その他の男子競技種目の基本技の科学 あん馬・つり輪・平行棒
あん馬
旋回技
両足旋回の練習方法
交差技
つり輪
振動技
力技
平行棒
第8章 その他の女子競技種目の基本技の科学 段違い平行棒・平均台
段違い平行棒
平均台
第9章 連続技・高難度の技の科学
連続技
バク転を含む連続技1:ロンダートからのバク転
バク転を含む連続技2:ロンダート、バク転からバク宙へ
け上がりからの連続技1:け上がりからともえ
け上がりからの連続技2:け上がりからほん転倒立
高難度技
高難度技の例:ゆか
後方かかえ込み3回宙返り
後方伸身宙返り4回ひねり
高難度技の例:鉄棒
ブレットシュナイダーとミヤチ
第10章 技をきれいに見せるために
どんなものがきれいに見えるのか
姿勢や動きを明確にムダなく示す
理想像
まっすぐなものはきれいに見える:ベリョースカ
体操競技における得点の加算・減点対象
体操競技において、技の難易度ではなく、美しさで得点を上げるにはどのようにすればよいか