リビングラジカル重合ガイドブック
材料設計のための反応制御
内容紹介
高機能高分子材料の合成法として必須となったリビングラジカル重
目次
第Ⅰ編 ラジカル重合の基礎
第1章 ラジカル反応の基礎
1.1 ラジカル反応の利点
1.2 ラジカル反応の歴史
1.3 ラジカルの安定性
1.4 ラジカル反応の分類と特徴
1.5 ラジカル連鎖反応の制御
1.6 ラジカル反応の立体制御
参考文献
第2章 ラジカル重合の特徴と反応制御
2.1 重合の分類と特徴
2.2 ラジカル重合の速度式と生成ポリマーの分子量
2.3 ラジカル重合の形態
2.4 ラジカル重合の開始
2.5 ラジカル重合の反応選択性
参考文献
第3章 リビング重合の発見とその後の展開
3.1 リビングアニオン重合の発見
3.2 リビング重合の定義と特徴
3.3 さまざまなリビング重合の開発
3.4 リビングラジカル重合の開発
3.5 リビングラジカル重合の名称（呼称）
参考文献
第Ⅱ編 各種リビングラジカル重合の特徴
第4章 ニトロキシド媒介ラジカル重合
4.1 NMPの発見
4.2 NMPの反応制御
4.3 NMPの反応機構の解析
4.4 アルコキシアミンの合成
4.5 アルコキシアミンのラジカル解離速度
4.6 ポリマーの末端基構造の変換
4.7 NMPによるブロック共重合体の合成
4.8 NMPの工業化・応用技術
参考文献
第5章 原子移動ラジカル重合
5.1 ATRPの発見
5.2 ATRPの反応機構
5.3 さまざまな金属触媒を用いる重合反応制御
5.4 Cu触媒系の配位子設計
5.5 改良型ATRPの開発（触媒失活の抑制）
5.6 反応機構に関する論争
5.7 ATRPの工業化・応用技術
参考文献
第6章 可逆的付加開裂型連鎖移動ラジカル重合
6.1 可逆的付加開裂型の連鎖移動
6.2 RAFT重合の反応機構
6.3 RAFT剤の種類と特徴
6.4 RAFT重合の実用面での特徴
6.5 RAFT重合によるポリマー構造制御
6.6 RAFT重合の工業化・応用技術
6.7 RAFT重合に関する書籍
参考文献
第7章 有機テルル化合物を用いるリビングラジカル重合
7.1 TERPの反応機構と重合の特徴
7.2 重合制御剤の種類と構造
7.3 TERPによるポリマーの構造制御
7.4 ラジカル重合の反応機構解析への応用
7.5 多分岐ポリマーの構造制御と機能開拓への応用
7.6 TERPの工業化・応用技術
参考文献
第8章 ヨウ素や有機触媒を用いるリビングラジカル重合
8.1 ヨウ素移動重合（ITP）の発見
8.2 ITPの反応機構
8.3 可逆連鎖移動触媒重合（RTCP）
8.4 可逆錯体形成媒介重合（RCMP）
8.5 ITPとRTCP（RCMP）の工業利用
参考文献
第9章 炭素--金属結合の解離を利用するリビングラジカル重合
9.1 OMRPの発見
9.2 金属ポルフィリン錯体を用いる重合制御
9.3 コバルトポルフィリン錯体を用いるOMRP
9.4 その他のOMRPの開発
参考文献
第Ⅲ編 ポリマーの精密構造制御と材料設計
第10章 重合活性種の変換と外部因子による反応制御
10.1 逐次法による重合活性種の変換
10.2 単一反応系の重合活性種の逐次変換
10.3 リビングラジカル重合中の活性種変換
10.4 タンデム同時重合
10.5 光触媒によるリビングラジカル重合の制御
参考文献
第11章 ポリマーの精密配列制御
11.1 ポリマー材料設計の戦略
11.2 ポリマー材料の分類
11.3 共重合体の分類
11.4 配列構造の制御
11.5 1分子成長による精密配列制御
11.6 リビングラジカル重合の立体規則性制御
11.7 ルイス酸による反応制御
参考文献
第12章 高分子反応を利用したポリマー材料設計
12.1 高分子反応の特徴
12.2 ネットワークポリマーの材料設計
12.3 ラジカル解離平衡型の動的共有結合を用いる材料設計
12.4 クリック反応を用いるポリマー材料設計
参考文献
第13章 ポリマー構造制御による高機能材料の設計
13.1 ポリマーブラシの合成と材料の機能化
13.2 金属・無機ナノ微粒子の表面修飾
13.3 両親媒性モノマーを利用した表面特性制御
13.4 水媒体不均一系リビングラジカル重合とポリマー微粒子
13.5 ポリマーコンジュゲート
参考文献
第14章 分解機能をプログラムしたポリマーの合成
14.1 ポリマーの分解
14.2 ビニルポリマーの分解反応機構
14.3 解重合の精密制御
14.4 ポリマー主鎖への分解性ユニットの導入
参考文献
第15章 リビングラジカル重合を用いたポリマー合成の実験
15.1 ポリマーの精製
15.2 モノマーと開始剤の取り扱い
15.3 ラジカル重合の基本操作
15.4 ポリマー合成の実験例
【実験例1】メタクリル酸メチルのバルク重合
【実験例2】スチレンの懸濁重合
【実験例3】ルイス酸を用いるＮ-イソプロピルアクリルアミドの立体特異性ラジカル重合
【実験例4】スチレンとメタクリル酸メチルのラジカル共重合とモノマー反応性比の決定
【実験例5】イニファーターを用いる光グラフト重合によるポリマーフィルムの表面修飾
【実験例6】アクリルアミド-メタクリル酸ヒドロキシエチルの共重合による親水性ゲルの合成
【実験例7】ニトロキシドを用いるスチレンのリビングラジカル重合（NMP）
【実験例8】ルテニウム錯体を用いるメタクリル酸n-ブチルのリビングラジカル重合
【実験例9】銅-ビピリジル錯体を用いるスチレンのリビングラジカル重合
【実験例10】リモネンとN-フェニルマレイミドのRAFT共重合による配列構造制御
【実験例11】スチレン-アクリロニトリルのリビングラジカル共重合
【実験例12】高圧条件下でのATRPによる濃厚ポリマーブラシの作成
【実験例13】表面開始ATRPによるシリカナノ微粒子表面のポリマー修飾
【実験例14】直鎖状ポリマーとデンドリマーのブロック共重合体の合成
【実験例15】2段階のAGET-ATRPによるブロック共重合体微粒子の合成
【実験例16】活性種変換を利用したRAFT重合によるブロック共重合体の合成
【実験例17】カチオンRAFT重合からラジカルRAFT重合への活性種変換を利用したブロック共重合体の合成
【実験例18】TERPによるジブロックおよびトリブロック共重合体の合成
【実験例19】TERPによる多分岐ポリマーとブロック共重合体の合成
【実験例20】コバルトポルフィリン錯体を用いるアクリル酸メチルのリビングラジカル重合（OMRP）とブロック共重合体の合成
参考文献