よくわかる物理化学 化学熱力学から統計熱力学へ

佐藤尚弘・著

よくわかる物理化学 化学熱力学から統計熱力学へ

発行
2024/09/26
サイズ
B5
ページ数
160
ISBN
978-4-06-537179-4
定価
3,080円(税込)
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内容紹介

とっつきにくい熱力学を多くの事例でなっとくできる。
数式の途中経過はできるだけ省略せず丁寧に記述。
本書は初等熱力学について述べた第1部と、
統計熱力学について記述した第2部から構成されている。

目次

第1部 熱力学

第1章 物質の状態と状態変化
1.1 はじめに--力学と熱力学
1.2 ボイル・シャルルの法則
1.3 系と状態量
1.4 状態変化

第2章 熱力学第一法則
2.1 はじめに
2.2 仕事量と熱量
2.3 熱容量
2.4 熱力学第一法則
2.5 エンタルピー
2.6 熱機関

第3章 熱力学第二法則
3.1 はじめに
3.2 熱力学第二法則
3.3 エントロピー
3.4 エントロピー増大則と不可逆過程
3.5 絶対エントロピー

第4章 熱力学的平衡の条件
4.1 はじめに
4.2 熱的および力学的平衡条件
4.3 等温・定圧過程とギブズエネルギー
4.4 等温・定積過程とヘルムホルツエネルギー
4.5 物質の三態

第5章 多成分系
5.1 はじめに
5.2 混合気体
5.3 混合エントロピー
5.4 溶液
5.5 理想溶液と正則溶液

第6章 化学ポテンシャル
6.1 はじめに
6.2 化学ポテンシャル
6.3 理想混合気体と理想溶液に対する化学ポテンシャル
6.4 非理想溶液に対する化学ポテンシャル

第7章 相平衡
7.1 はじめに
7.2 気液平衡
7.3 固液平衡
7.4 液液平衡
7.5 相律
7.6 相平衡の圧力依存性

第8章 化学平衡
8.1 はじめに
8.2 気相反応における化学平衡の法則
8.3 気相反応における平衡定数と標準反応ギブズエネルギー
8.4 平衡状態における反応進行度
8.5 気相反応における化学平衡の圧力・温度依存性
8.6 均一な溶液中での化学平衡
8.7 液相反応における平衡定数
8.8 pH 滴定
8.9 不均一系での化学反応
8.10 化学電池

第2部 統計熱力学

第9章 統計熱力学とは
9.1 はじめに―原子論 vs. エネルギー論
9.2 統計熱力学の目的
9.3 統計学の基本
9.4 ある簡単な例―n-ブタンの内部回転状態
9.5 大気中の分子について
9.6 統計熱力学と計算機実験

第10章 気体
10.1 はじめに
10.2 二原子分子の理想気体
10.3 極性分子の気体
10.4 理想混合気体
10.5 気相中での化学平衡
10.6 分子間相互作用
10.7 非理想気体

第11章 固体
11.1 はじめに
11.2 希ガス結晶
11.3 イオン結晶
11.4 弾性
11.5 古典的分配関数と結晶の熱膨張
11.6 格子振動と結晶の熱容量

第12章 液体
12.1 はじめに
12.2 液体状態について
12.3 ファン・デル・ワールスの状態方程式
12.4 溶液の統計熱力学--格子理論